白内障

[No.3261] 挿入された眼内レンズのホワイトニングについて、症状その他を説明します

白内障手術時に挿入された眼内レンズのホワイトニングについて、症状や主訴、原因と検査の所見、対応、これが出たことが報じられているレンズの種類とメーカーについてわかっていることを患者さんに説明する材料としてまとめます。これは白内障手術の数か月後に見られることがある後嚢への濁りの沈着である後発緑内障とは別の状態です。
白内障手術後の患者様が、手術後相当な期間(~数年)ののちに以下のような症状を訴えることがあります:
  • 矯正視力の再低下
  • 視界のかすみ
  • 光を眩しく感じる(グレア)
  • 色の見え方の変化

原因と検査所見:

眼内レンズのホワイトニング(白く濁る事)の主な原因は、レンズ素材の経年劣化や体内環境の変化によるものと考えられています。特に、特定の素材や製造過程に起因する場合があります。検査では、細隙灯顕微鏡を用いてレンズの変色や濁りを確認します。レンズ後面の後嚢に濁りが発生する後発白内障とは別の事象です。

対応:

ホワイトニングが視力や生活に支障をきたす場合、以下の対応が考えられます:

  • 経過観察: 症状が軽度であれば、定期的な検査を行い経過を観察します。
  • レンズ交換手術: 症状が進行し、日常生活に支障をきたす場合、眼内レンズの交換手術を検討します。(ここまでの対応を必要とするケースは極まれと考えられます。)

報告されているレンズの種類とメーカー:

ホワイトニングが報告されている眼内レンズの種類やメーカーに関する具体的な情報は、現時点で公開されていないか、限定的です。眼内レンズには、単焦点や多焦点、焦点深度拡張型(EDOF)などさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。レンズの選択にあたっては、医師と十分に相談し、ご自身の生活スタイルやニーズに合ったものを選ぶことが重要です。

眼内レンズの選択や手術後の経過についてご不明な点やご不安がある場合は、担当の眼科医にご相談ください。適切な情報提供とサポートを受けることで、安心して治療を受けていただけます。

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