軽度外傷性脳損傷は視覚経路の変化と関連している可能性がある
単施設前向き観察研究において、軽度外傷性脳損傷(TBI)に伴う潜在的な視覚機能障害の評価方法が評価された。慢性軽度TBI患者28名と対照群(TBIなし)28名を対象に、臨床検査と画像検査が行われた。TBI患者は神経行動症状目録(Neurobehavioral Symptom Inventory)の質問票にも回答した。TBI患者の64%が視覚障害を自覚し、68%が光過敏症を報告した。画像検査と診察所見は様々であったが、TBI群全体では対照群と比較してコントラスト感度が低下し、プリズム輻輳試験のブレークポイントも低かったことから、視覚経路の変化が持続していることが示唆された。しかし、軽度TBIと視覚機能障害との因果関係は確立されなかった。JAMA Ophthalmology、2025年1
清澤注;軽度外傷性脳損傷(MTBI)は、頭部への軽い衝撃による脳の損傷ですが、その「軽度」は意識障害の軽さを指していて、症状が軽いとは限りません。運動麻痺や記憶障害、頭痛、めまいなど、様々な症状が現れる場合があります。
この病気の診断には複数の診療科の連携が必要なことが多く、MRIやCTでは異常が見つかりにくい場合もある.予防としては、頭部への衝撃を避けるために、自転車でのヘルメット着用や、転倒を防ぐ工夫などが有効。.
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