清澤のコメント:まず白内障摘出+人工水晶体移植で左目の視力を確保してから、次は右目の白内障手術にミグス(MIGS)と呼ばれる緑内障手術を白内障手術とともに行うという話でしょうか?このニュースを見て、眼科では今まで白内障手術に二の足を踏んでいた患者さん方からの相談も増えることでしょう。
MIGSとは:MIGSは、英語の略語です。正式には、(米国眼科学会Eyewikiの詳しい説明にリンク自動翻訳でご覧ください⇒)micro invasive gulaucoma surgery,これを日本語に直すと低侵襲緑内障手術となります。要するに、「身体に負担の少ない緑内障手術」ということになります。白内障と同じ、目薬のみの麻酔(点眼麻酔)で施行可能で、時間はこれも白内障手術と同じく、10分程度で施行可能な手術です。
MIGSの手術方法:MIGSミグスの手術は以下の2つです。なお白内障手術を自由が丘清澤眼科では行いませんので、必要に応じて適時、有力な診療施設に紹介します。いずれも線維柱帯の抵抗を下げることによって、眼圧の下降を図ります。
線維柱帯切開術:幅0.2mm程度の微細な器具カフックやトラベクロトーム等で線維柱帯を内側から切開することによって、繊維柱帯の抵抗を下げます。白内障手術と同時にやることが多いですが、単独手術も可能です。
iStent(アイステント)等を用いた眼内ドレーン挿入術:MIGSで使用するステントには各種あり、線維柱帯に内側から挿入して、目の中の水(房水)が排出される手助けをしてくれます。とても小さいものです。
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