1)流行性角結膜炎(EKC: epidemic kerato conjunctival fever )と咽頭結膜熱(PCF:Parhyngo conjunctival fever)
- 流行性角結膜炎と咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で、目やのどの症状が主な特徴です。
- 両者とも夏季に流行する傾向がありますが、今年は季節外れの流行が起きています。
- 治るまでには1~2週間かかりますが、感染者はその後もウイルスを排出し続ける可能性があります。
2):アデノチェックはアデノウイルスの感染を迅速に検査するキットで両者に使える
- アデノチェックはアデノウイルスの感染を迅速に検査するキットですが、陰性でも感染している可能性があります。
- アデノウイルスは風邪の原因となり、多くの血清型があります。
- 流行性角結膜炎や咽頭結膜熱もアデノウイルスが原因で、アデノチェックで診断できますが、医師の診断も必要です。
3)学童と生徒の保健管理:
- 学校保健安全法では、流行性角結膜炎と咽頭結膜熱は学校感染症に指定されています。
- これらの感染症にかかった場合、他人に感染させないために登校を停止されます。
- 登校停止期間は、咽頭結膜熱は主要症状が消えてから2日間、流行性角結膜炎は医師の許可が出るまでです。
4)どのような職業では出勤を控えるべきか?:
- 流行性角結膜炎や咽頭結膜熱は他人に感染させる可能性があるため、他人と接触する機会の多い職業では注意が必要です。
- 特に医師、看護師、教師、調理師、美容師などは出勤を制限されることがあります。
- 仕事を休むことで職場内での感染拡大を防ぐことができます。
5)感染予防の方法:
- 感染症の予防には手洗いやマスク着用などの基本的な方法があります。
- また、アデノウイルスに効くワクチンは無いが予防接種や健康的な生活習慣も重要です。
- 公共の場所や自宅では除菌剤を使用することも効果的です。
6) アデノウイルスの消毒法は何で行われるか?
- 消毒薬としては次亜塩素酸ナトリウムを薄めた液体を使用しますが、人体に直接用いてはいけません。
- アルコールも効果がありますが、消毒には時間がかかります。
- 手指衛生は最も重要な接触感染対策です。
- 咽頭結膜熱は長期間ウイルスを排出するため、隔離だけでは対策になりません。
- 小児の集団生活施設では集団発生がよく見られます。
- 結論:現在アデノウイルスによる結膜炎が大流行しています。皆様罹患しないようまた周りの人に感染させないように十分ご注意ください。
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