黄砂の季節がやってきました:目の健康にご注意を
春になると、日本では「黄砂(こうさ)」のニュースが増えてきます。遠く中国大陸から舞い上がった砂ぼこりが風に乗って日本まで飛来する自然現象で、毎年この季節になると気になるという方も多いのではないでしょうか。
黄砂とは何か?
黄砂は、中国のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠など乾燥した地域から、強い風によって砂やちりが巻き上げられ、数千キロメートルも離れた日本まで届く現象です。空が白くかすんだようになり、洗濯物や車の表面に黄色い砂がうっすらと積もることがあります。微細な粒子が多く含まれており、PM2.5などの大気汚染物質と一緒に飛来することもあるため、健康への影響が問題視されています。
2025年の黄砂の傾向
気象庁などの予測によると、2025年の春も例年通りかやや多めの黄砂が飛来する可能性があります。特に4月から5月にかけては、西日本を中心に飛来の頻度が増える見込みです。黄砂が多い日は天気予報や環境省の大気汚染情報サイトで確認することができます。
目の健康への影響
黄砂は、目にとっても無視できない刺激になります。具体的には以下のような症状を引き起こすことがあります:
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目のかゆみ
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異物感(ゴロゴロする)
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充血
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涙が出る
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まぶたの腫れ
これらの症状はアレルギー性結膜炎とも似ていますが、黄砂による刺激性結膜炎が主な原因と考えられます。特にコンタクトレンズを使用している方や、もともとドライアイやアレルギーを持っている方は、より敏感に反応しやすい傾向があります。
黄砂から目を守るには
黄砂の飛来が予測されている日には、以下のような対策を行うことで目を守ることができます。
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外出を控えるまたは時間帯に注意する
黄砂の濃度が高い時間帯(午前中)を避けて外出するのが理想的です。 -
メガネやサングラスの着用
風が強い日は、花粉用のゴーグルタイプの眼鏡を使用すると効果的です。 -
帰宅後は洗顔と洗眼
顔に付着した黄砂を水で洗い流しましょう。人工涙液(市販の防腐剤無添加の目薬)で目を軽く洗うのも有効です。 -
コンタクトレンズの使用を控える
できれば眼鏡に切り替えるとよいでしょう。どうしても使う場合は、1日使い捨てタイプを選び、装用時間を短くしましょう。 -
点眼薬の活用
市販の人工涙液や抗アレルギー点眼薬が効果的です。症状が強い場合は、眼科での診察をおすすめします。
最後に
黄砂は自然現象で避けられない部分もありますが、日々のちょっとした対策で目への影響を最小限に抑えることができます。症状が気になるときや、市販薬で効果がない場合には、我慢せず眼科を受診してください。
当院でも黄砂による目のトラブルについてご相談を受け付けております。春の爽やかな季節を、目のトラブルなく快適に過ごしましょう。
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