清澤のコメント:自由が丘 清澤眼科の開設に向けて、従来の永富眼科から引き継いだ機材の移動が終わり、新規に購入する機材の搬入が続いています。最後に残ったのがこの論文の研究をするのにも使用した3次元網膜解析装置とハンフリー視野計です。今回の小さな診療所にはもったいないとも考えられますが、緑内障も世界水準の機材で評価する為に購入することにしました。大学を離れて15年。未だに論文の共著者に加えてもらえていることを娘に褒めてもらいました。
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緑内障の眼の視力は、OCTパラメータよりも視野パラメータとの相関が良好である:鈴木幸久、 &清澤源弘 2020年6月7日受領、 2021年4月23日受理、 オンラインで投稿された著者バージョンの受理:2021年4月28日、オンライン公開:2021年5月12日
概要
視力は、緑内障患者の生活において非常に重要です。この研究の目的は、緑内障患者の視力と視野(VF)パラメーターまたは光コヒーレンストモグラフィー(OCT)パラメーターの相関関係について調べることでした。開放隅角緑内障の210人の患者(男性110人と女性100人、平均年齢69.6±9.6歳)の210眼と、健常対照者の68眼を評価しました。健康な眼を含む緑内障の眼では、視力と各VFパラメータまたは各OCTパラメータとの相関が回帰分析を使用して推定されました。対照群の平均視力は–0.08、緑内障群の平均視力はそれぞれ– 0.06(初期)、– 0.03(中等度)、0.08(重度)でした。rs = – 0.44)、MDが10–2 VF(rs = – 0.45)、中央の10–2 VFの合計偏差(rs = – 0.42)、神経節細胞複合体の厚さ(黄斑、rs = – 0.33;上位、rs = – 0.33;下位、rs = – 0.35;およびグローバル、rs = – 0.34)、および乳頭周囲網膜神経線維層(rs = – 0.38)。緑内障の目の視力は、VFパラメータおよびOCTパラメータと相関していました。緑内障が進行するにつれて視力は低下していました。
キーワード: 神経節細胞複合体の厚さ 緑内障 重症度 視力 視野
Yukihisa Suzuki & Motohiro Kiyosawa (2021) Visual Acuity in Glaucomatous Eyes Correlates Better with Visual Field Parameters than with OCT Parameters, Current Eye Research, 46:11, 1717-1723, DOI: 10.1080/02713683.2021.1924384
(このジャーナルの2020年 のImpact Factor は2.146でした)
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