緑内障

[No.282] 緑内障の眼の視力は、OCTパラメータよりも視野パラメータとの相関が良好です:2021自著論文紹介

清澤のコメント:昨年の共著論文ですがここに採録しておきます。大学を離れて17年、いまだに共著者に入れていただける幸せを感じています。

緑内障の眼の視力は、OCTパラメータよりも視野パラメータとの相関が良好です。
2021年4月 Current Eye Reserch 46(2)
DOI:10.1080 / 02713683.2021.1924384
鈴木幸久、清澤源弘
概要
研究の目的緑内障患者の生活において視力は非常に重要です。この研究の目的は、緑内障患者の視力と視野(VF)パラメーターまたは光コヒーレンストモグラフィー(OCT)パラメーターの相関関係について調べることでした。
材料と方法:開放隅角緑内障の210人の患者(男性110人と女性100人、平均年齢69.6±9.6歳)の210眼と、健常対照者の68眼を評価しました。健康な眼を含む緑内障の眼では、視力と各VFパラメータまたは各OCTパラメータとの相関を回帰分析を使用して推定しました。
結果:対照群の平均視力は-0.08、緑内障群の平均視力はそれぞれ-0.06(初期)、-0.03(中等度)、0.08(重度)でした。健康な眼と緑内障の眼を含む回帰分析は、視力と30-2ハンフリーVFの平均偏差(MD)(rs = – 0.44)、10-2 VFのMD(rs = – 0.45)、中央部の総偏差との間に有意な相関関係があることを明らかにしました10-2 VF(rs = – 0.42)、神経節細胞複合体の厚さ(黄斑、rs = – 0.33;上位、rs = – 0.33;下位、rs = – 0.35;および全体的、rs = – 0.34)、および乳頭周囲網膜神経繊維層(rs = –0.38)。
結論:緑内障の目の視力は、VFパラメーターとOCTパラメーターと相関していました。緑内障が進行するにつれて視力は低下しました。

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