昨日の理事会懇親会を皮切りにベルサール新宿グランドで日本神経眼科学会が開催されています。
今朝は、朝7時30分から評議員会が開かれましたので、神経眼科学会の趨勢を知りたいと思って参加しました。この後、三島総合病院の鈴木幸久先生が用意してくれたビジュアルスノウに関する共著のポスターの貼り付けを手伝って、それから診療所に戻ってきました。
診療所に向かう途中では地下鉄丸ノ内線西新宿駅から出て、西新宿の高層ビル街に向かう人の群れは実に巨大でした。高円寺や、自由が丘での通勤の人波よりも更に大きな人数の人の群れが移動する様は実に圧巻でした。
ポスター 1-3 Visual snow 患者における体視障害 鈴木幸久、清澤源弘、石井賢二
目的:Visual snowしょうこうぐんは、視野内に砂嵐様の物が見える原因不明の疾患である。患者が立体視の不良を訴える事があり、visual sno症候群患者の立体視障害につて調べた。
対照・方法:visual snow症候群症例51例(男性15例、女性36例;27.8+/-8.5歳)および県条例26例(男性7例、女性19例;34.6+/-8.8歳)を対象とした。前例に対し、ステレオフライテスト(チトマス社)を用いて、サークルテスト(立体視角800-40[arc seconds])を施行し、健常者と比較した。またvisual snow群において、重回帰分析を施行し、立体視機能と各パラメータ(罹病期間、小児発症の有無、左右の平均視力、随伴症状の有無)との相関について調べた。
結果:visual snow群の立体視角(63.1)は健常群(40.0)と比較して立体視機能低下がみられた(P<0.0001)。重回帰分析では立体視機能低下とparinopsiaとの間に相関がみられた。
考察:visual snow症候群患者では、網膜神経節細胞に含まれる経路のうち、大細胞系経路の異常が存在すると推測されている。大細胞経路は、モノの動きや奥行のジュ法処理に関与しており、大細胞経路の異状により立体視機能の低下が起こっている可能性がある。
倫理審査:承認済み
IC:取得有
利益相反公表基準:該当無
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