神経眼科

[No.451] 知っていると役に立つ!眼科診療に必要なCT, MRI:橋本雅人先生聴講印象禄

清澤のコメント:第20回お茶の水セミナー(札幌井上眼科クリニック主催)で上記講演を聞きました。最近はZOOM等を使った講演会が多いのですが、今回はスライドをあらかじめご送付いただけたので、あとからスライド集も見てポイントをまとめられて大変幸福です。橋本先生は脳外科で有名な中村記念病院の眼科の先生で、実践的な画像診断を得意とし、今日の話も耳に残る内容が豊富でした。いくつかのキーになる単語が目立ちました。スライドの上映にご苦労されてましたがそれもご愛敬でした。(パソコンは5年程度使い、古くなると速度がとても遅くなるようです。私も、それに悩み、10万円ほどかけて専門家にみてもらったらハードディスクを入れ替えてくれて、ずっと軽くなりました。)

   ーーー印象に残った事々ーーー

〇MRIとCT:MRIとCTは撮影技術が違う。

〇MRI:縦緩和(T1)と横緩和(T2)の各画像があり、目が黒ければT1, 目が白ければT2

〇インバージョンリカバリー法 STIRは脂肪を抑制、FKAIRは水信号を抑制する(脱随斑によい)

〇高速グラジエントフィールドエコー法:脳動脈瘤、CCF(SPGR法で)、脳神経圧迫

〇造影MRI(ガドリニウム:水素の緩和時間を短縮させたT1強調画像)と造影CT(ヨード)

〇水平断、冠状断(眼科で有用)、矢状断がある。オーダーの仕方がある。

〇STIR:脂肪抑制で視神経に良い、MRI冠状断における急性視神経疾患の鑑別

〇外眼筋肥厚:甲状腺眼症(シャンパンボトル状)、眼窩筋炎(特発性眼窩炎症:筋付着部から肥大)、IgG4関連疾患(三叉神経肥大)、癌の転移(肺癌、乳癌:筋肥大が不整)視神経より外眼筋が太ければ肥大と判定する。

〇出血性リンパ管腫:小児に好発する眼球突出:多房性

海綿状血管腫:中年女性の筋円垂内に発生、造影の濃染遅延

視神経膠腫(neurofibromatosis type1):男児に多く予後不良、視神経の拡大及び眼窩下方への屈曲Downward kinking

視神経髄膜腫(中年女性に多く、慢性視力低下 tram-track sign)

〇頭部MRI検査を必要とする眼所見 各種

〇拡散強調画像(デフュージョンウェイテッドイメージ:DWI)急性期脳梗塞の診断に有用

〇ADCマップ低信号とDWI高信号で、急性期脳梗塞を診断する。T2 シャインスルー(古い梗塞)

MRA(動脈瘤)とMRV(脳静脈洞血栓症)

〇CTの活用 

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