神経眼科

[No.688] 石原式色覚検査表Ⅱ:が届きました

清澤のコメント:新規開業を再度して8か月の診療が無事に終了しました。それまでの機械や書籍、自分の著作物などすべてを手放しての一からの診療開始ですからこんな物も無かったという事が出てきます。

 例えば色覚関連の検査用具でも、パネルD-15 は用意していたのにはるかに基本的な石原式色覚検査表Ⅱを持っていませんでした。出入りの眼科用機械屋さんに頼んで、届けてもらいました。様々な似たものがありますから、自分の求めている用具が其れであると確認して封印を切らないとなりません。

序文に曰く:色の認識には異なる光感受性物質を有する少なくも2種類の網膜光受容細胞を必要とする。長波長感受性錐体(L-錐体、<旧>赤錐体、565nm)、中波長感受性錐体(M-錐体、<旧>緑錐体、545nm)、短波長感受性錐体(S-錐体、<旧>青錐体、440nm)である。先天色覚異常は1色覚、2色覚および異常3色覚のタイプに分類される。1色覚のほとんどは錐体細胞がすべて欠損し、網膜桿体細胞のミニ夜色覚を特徴とする。1色覚物はまた視力不良(低視力)、羞明(光に対する眩しさ)および眼球振盪を有する。

2色覚と異常3色覚は以下の3種類に分類される。

1型(L-錐体の不全または欠損)

2型(M-錐体の不全または欠損)

3型(S-錐体の不全または欠損)

先天性色覚異常で最も多いタイプは1型色覚と1型色覚であり、X染色体連鎖劣性遺伝形式。男性で4.5%(日本)、女性0.2%(日本)。

1933年、第14回国際眼科学会(マドリード)で、石原式色覚検査表、スチリング色覚検査表、ナーゲルアノマロスコープが色覚異常の標準検査法として推奨された。石原評は特異度と感度が高い。

石原式色覚検査表は1916年に東大教授石原忍教授によって開発された。当初は石原式色盲検査表と命名され16表。1936年32表、1951年38表。一新会は石原式色覚検査表の版権を基に1961年に設立。大熊篤二教授らの研究を加えた。

検査での一般的注意点。1,距離75センチ。2,照明は昼光色蛍光灯で500Lxを超えない。3,数字と環状表:3秒以内。曲線表10秒以内。時間内での訂正は可。変色するから5年以内で更新する。

各表の説明

第1表:視力0.1以上なら正常色覚、赤緑色覚異常の両者とも読める。

第2表から第8表:正常色覚と赤緑色覚異常で読み方が異なる。

第9表から第12表:正常色覚者のみが読める。

第13表から第15表:赤緑色覚異常のみが読める表。

第16表と第17表:1型色覚と2型色覚を分類する表。1型色覚は右を、2型色覚はその逆。

第18表と第19表:正常色覚のみ環状部の切痕部を認識する。

清澤注:その昔の色覚をVEPで判定しようと試みた思い出です: K. Momose, M. Kiyosawa, K. Nakamura, O. Okajima, N. Nemoto, M.Mochizuki, “Objective measurement of the chromatic contrastsensitivity on color vision defectives using visual evoked potentials,” inInternational Neuro-Ophthalmology Society XV Meeting, Geneva,2004. vol.28, no.3, #61
(14) (PDF) Determination of the Chromatic Contrast Responses using Wavelet Analysis of Visual Evoked Potentials. Available from: https://www.researchgate.net/publication/6522621_Determination_of_the_Chromatic_Contrast_Responses_using_Wavelet_Analysis_of_Visual_Evoked_Potentials [accessed Jul 01 2022].

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。