神経眼科

[No.1709] 三叉神経痛と自律神経性頭痛

片側顔面痙攣の患者さんですが、痙攣のある側の眼を開いて居られないという訴えよりも、患側の目の痛みを強く訴える患者さんの相談を受けました。それで合併も考えられる、「三叉神経・自立神経性頭痛(Trigeminal Autonomic Cephalgias:TACs)」について調べてみました。群発頭痛(Cluster headach) もこれに近い概念のようです。

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三叉神経痛は、鋭い、刺すような、または刺すような感覚としてしばしば説明される重度の顔面痛を引き起こす状態です. 三叉神経は、顔から脳に感覚情報を伝達する役割を担っており、圧迫されたり刺激されたりすると、この種の痛みを引き起こす可能性があります.

自律神経性頭痛は、典型的な頭痛の痛みに加えて、流涙、鼻づまり、目の充血などの自律神経症状を特徴とする頭痛です。これらの症状は、体の多くの不随意機能を調節する自律神経系の機能不全によって引き起こされます。

三叉神経痛と自律神経性頭痛は、症状と原因が異なる2つの異なる状態です。ただし、どちらも顔面の痛みやその他の症状を伴う可能性があるため、混同されることがあります。

三叉神経痛の治療には、抗けいれん薬や筋弛緩薬などの投薬や、場合によっては、三叉神経の圧迫を取り除く手術が含まれます自律神経性頭痛の治療には、痛みを緩和し、トリプタンやベータ遮断薬などの自律神経症状を管理するための薬物療法が含まれる場合があります。

治療せずに放置すると、生活の質に大きな影響を与える可能性があるため、これらの状態を適切に診断して治療するには、医療専門家に相談することが重要です。

   ーーー月刊保団連2023.4記事:参照ーーーー

三叉神経・自律神経性頭痛 井川雅子、今井昇

三叉神経・自律神経性頭痛とは

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