近視で乱視がない場合に、普通に明るい部屋での裸眼の視力と屈折度数のおおよその関係を示してみましょう。以前近視度数の逆数がおよその裸眼視力だと眼鏡専門家に聞いていましたが、外れではないものの、下の表ではもっと広い範囲に分布していますね。瞳孔径は考えないものとします。(明るいところで。瞳孔が縮瞳すると裸眼視力は良くなります。)
屈折値(x)と裸眼視力(logMAR)(y)は有意に相関し,近似直線は遠方裸眼視力y=−0.286x+0.04,近方裸眼視力y=0.199x+0.643となり,各屈折値における推定平均小数視力は遠方10 −(−0.286x+0.04) ,近方10 −(0.199x+0.643) で表すことができた。:という文献もありました。この式は裸眼視力をlogMARという別の単位で示しています。
また、
こんなグラフもあります。
屈折度数(ジオプター) | 裸眼視力の範囲(1/Dなら) |
---|---|
-0.25D | 1.2~0.8 |
-0.50D | 1.0~0.5 |
-0.75D | 1.0~0.4 |
-1.0D | 0.9~0.2(0.1) |
-1.25D | 0.8~0.1 |
-1.5D | 0.8~0.1 |
-1.75D | 0.7~0.08 |
-2.0D | 0.7~0.08(0.2) |
-2.5D | 0.5~0.06 |
-3.0D | 0.3~0.04(0.3) |
-3.5D | 0.3~0.04 |
-4.0D | 0.2~0.04(0.25) |
-4.5D | 0.2~0.04 |
-5.0D | 0.1~0.02(0.2) |
この表は一般的な参考値であり、個々の患者さんの視力と屈折度数は様々な要素により異なる可能性があります。具体的な診断や治療法は、患者さんの具体的な症状や健康状態に基づいて決定する必要があります。
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