コンタクトレンズ・眼鏡処方

[No.281] 網膜走査型レーザーアイウエア(RETISSA®)-不整乱視、円錐角膜、角膜混濁症例での有効性:の紹介です。

清澤のコメント:本日、株式会社SEEDの担当者の来訪を受け、第62回日本視能矯正学会オンデマンドセミナー動画公開の案内を受けました。この動画は「円錐角膜への対処法を学ぼう」というもので、「東京大学加藤聡先生が、「網膜走査型レーザーアイウエア(RETISSA®)の使用経験 不整乱視、円錐角膜、角膜混濁症例での有効性の検討―」を、話されました。この機械は、レーザ網膜走査技術「VISIRIUM®テクノロジ」を採用したヘッドマウントディスプレイで、三原色レーザ光源からの微弱な光と高速振動する微小な鏡(MEMSミラー)を組み合わせた超小型プロジェクタをフレームに内蔵したもの。装用者のピント調節機能や結像機能の影響を受けにくいMaxwell視光学系を採用し、フルカラーの映像を網膜に投影するというものです。この動画の公開は2月からで、まだネットでは見られませんがこの機械を調べて見ましたらPRタイムスに詳しい説明がありました。その記事の要点を引用致します。

SEED社ではデモ機も用意しておいでだそうです。

――――――――

株式会社QDレーザ

RETISSA®メディカル」は、QDレーザが、新医療機器として20201月に承認を取得した医療用デバイスで、不正乱視によって視力が障害された患者様(既存の眼鏡またはコンタクトレンズを用いても十分な視力が得られない患者様)に対し、視力補正をする目的で使用される、医療機器です。

図 RETISSA®メディカル

【製品の概要】

RETISSA®メディカルは、レーザ網膜走査技術「VISIRIUM®テクノロジ」を採用したヘッドマウントディスプレイです。三原色レーザ光源からの微弱な光と高速振動する微小な鏡(MEMSミラー)を組み合わせた超小型プロジェクタをフレームに内蔵した。装用者のピント調節機能や結像機能の影響を受けにくいMaxwell視光学系(下図、瞳孔中央で画像の全ての光を収束させ直接網膜上に像を結ばせるから、角膜乱視などの影響を受けにくい。)を採用し、フルカラーの映像を網膜に投影します。片眼の網膜の視野中心部(水平視野角約26度、アスペクト比16:9)に、デジタル映像を直接投影することによって、眼鏡やコンタクトレンズでは十分な視力が得られない不正乱視の方の視力を補正します。その結果、眉間の部分に搭載されたカメラからの映像や、HDMI端子で接続するパソコン、スマートフォン、タブレット、チューナー、メディアプレイヤなどからの動画や電子書籍などを網膜投影により閲覧することができます。

VISIRIUM®テクノロジ」https://www.qdlaser.com/applications/eyewear/

 

【医療機器認証と安全規格】

RETISSA®メディカルは医療機器として令和2128日に認証を取得しました。

——————————————————————————————–

販売名:RETISSAメディカル

一般的名称:レーザ網膜走査型眼鏡(新設)

クラス分類:クラス2(管理医療機器/特定保守管理医療機器)

承認番号:30200BZX00025000

承認範囲:「本品は、不正乱視によって視力が障害された患者(既存の眼鏡又はコンタクトレンズを用いても十分な視力が得られない患者)に対し、視力補正をする目的で使用される。」

——————————————————————————————–

また、本品はレーザ安全性に関する国際規格IEC60825-1に適合するクラス1のレーザを利用している。「独立行政法人医薬品医療機器総合機構 審議結果報告書」

https://www.pmda.go.jp/medical_devices/2019/M20191225001/230935000_30200BZX00025_A100_1.pdf

【製品の特性】

1)遠見視力の補正

網膜投影による視力補正が期待できるほか、デジタルズーム(2倍)の併用により、さらなる見え方の改善が期待できます。

2)読書速度の向上

1分間に読める文字数が増加することで、よりスムーズな読書が可能になると考えられます。

3)読書視力の向上

より小さな文字が読めるようになり、読書視力の向上が期待できます。

【主な機器仕様】

仕様は予告なく変更される可能性があります。

【株式会社QDレーザ】https://www.qdlaser.com/

20064月に富士通株式会社からのスピンオフベンチャーとして設立、可視光領域から波長1300nm帯までの、量子ドットレーザをはじめとする高性能の半導体レーザの開発・製造・販売を行っています。人間と物があらゆる情報とつながり始めたこの世界において、半導体レーザ技術の有用性はますます高まってきています。「人の可能性を照らせ。」というコーポレートキャッチフレーズは、レーザ及び光学技術で社会に貢献していく当社の意志を象徴するものです。

弊社の網膜走査型レーザアイウェアの技術の開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるクリーンデバイス社会実装推進事業、平成27年度課題解決型福祉用具実用化開発支援事業等の支援を受けたものです。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社QDレーザ 視覚情報デバイス事業部

メール retissa@qdlaser.com

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。