コンタクトレンズ・眼鏡処方

[No.1681] ハードコンタクトレンズ使用者の眼瞼下垂

ハードコンタクトレンズを長期間使用すると、使用していない人の20倍、眼瞼下垂が起こりやすくなるとされています。その予防や改善のためには、ソフトコンタクトレンズに変更すること、コンタクトレンズの使用時間を減らすこと、ないしは眼鏡を使うようにすることが勧められます 。手術が必要な場合には、上眼瞼挙筋の短縮を行いますが、私は眼形成眼科医への相談をお勧めします。

ハードコンタクトレンズを使用している人は、そうでない人に比べて眼瞼下垂になるリスクが約20倍高いことがわかっています ³。これは、「たばこと肺癌」よりも「ハードコンタクトレンズと眼瞼下垂」が密接に結びついていることを示しています。

原著:DOI: 10.1016/s0161-6420(92)31725-7

Blepharoptosis induced by prolonged hard contact lens wear

概要

目的: 著者らは、ハード コンタクト レンズの装用と上まぶたの眼瞼下垂との関係を確立しようと試みています。

著者らは、少なくとも 10 年間ハード コンタクト レンズを着用していた 46 人の患者の上まぶたと下まぶたの位置を、コンタクト レンズを一度も着用したことがない 50 人の対応する対照の位置と比較しました。

結果: ハード コンタクト レンズを着用した 17 人の患者に発生した眼瞼下垂は、挙筋退縮の発生によって引き起こされた眼瞼下垂と臨床的に類似していました。 研究の第 2 部では、ハード コンタクト レンズを長時間着用した人は、コントロール対象者と比較して、上まぶたが約 0.5 mm 低いことが示されました。 この差は統計的に有意です。 標準基準によると、コンタクトレンズ群では少なくとも10件の眼瞼下垂があり、対照群では1件でした。

結論: この研究結果は、長時間のハード コンタクト レンズの装用が上まぶたの位置の低下を誘発し、最終的に挙筋の挿入による眼瞼下垂につながる可能性があることを示唆しています。

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