コンタクトレンズ使用中に「目が乾く」と感じたら
― 無理に我慢せず、できる対策があります ―
コンタクトレンズを使っていると、「夕方になるとゴロゴロする」「目がしょぼしょぼして痛い」「かすんで見える」といったドライアイ症状を訴える方は少なくありません。
これは珍しいことではなく、コンタクトレンズ自体が涙の安定を乱しやすいという性質があるためです。ただし、対策を取れば、多くの場合は快適に使い続けることができます。
① 保湿性の高いコンタクトレンズを選ぶ
最近のレンズには、
・水分を保持しやすい
・涙の成分になじみやすい
といった乾きにくい設計のものがあります。
「昔からこのレンズだから」と使い続けるのではなく、乾きやすさを感じたらレンズの種類を見直すことはとても大切です。1日使い捨てタイプに変更するだけで、症状が軽くなる方もいます。
② ドライアイ用点眼薬を併用する
コンタクトレンズ使用中でも使える点眼薬があります。
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ヒアルロン酸点眼(ヒアレインなど)
→ 涙を保ち、目の表面を潤します -
ジクアス点眼
→ 目の表面に涙をとどめやすくします -
レバミピド点眼
→ 目の表面の環境を整えます
症状や目の状態によって、1種類または複数を使い分けることがあります。自己判断で市販薬だけに頼らず、眼科で相談するのがおすすめです。
③ マイボーム腺ケア(温罨法とまぶたの清潔)
涙は「水分」だけでなく、「油分」も重要です。
まぶたの縁にあるマイボーム腺から出る油が不足すると、涙がすぐ蒸発してしまいます。
そこで重要なのが、
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温罨法(まぶたを温める)
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まぶたの縁を清潔に保つケア
これを毎日続けることで、涙の質が改善し、コンタクトの乾きが楽になることがあります。
④ 乾きが強い場合は「涙点プラグ」という選択
それでも乾きが強い場合には、
液体の涙点プラグを使うことがあります。
これは、
・涙の出口を一時的にせき止め
・自分の涙を目にとどめる
治療です。
手術ではなく、外来で短時間に行える処置で、
「コンタクトを続けたいが、乾きがつらい」という方に有効なことがあります。
⑤ そのほかにできる生活上の工夫
次のような工夫も、症状軽減に役立ちます。
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画面作業中は意識してまばたきを増やす
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エアコンの風を直接目に当てない
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乾燥する日はメガネ併用を検討
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コンタクトの装用時間を短くする日を作る
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強い症状の日は無理せずメガネに切り替える
最後に
コンタクトレンズによるドライアイは、我慢して使い続けるものではありません。
レンズの選択、点眼治療、まぶたのケア、必要に応じた処置を組み合わせることで、快適さを取り戻せるケースが多くあります。
「仕方がない」「年齢のせい」と思わず、ぜひ一度、眼科で相談してください。
目に合った対策を一緒に考えることができます。



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