小児の眼科疾患

[No.1377] スポットビジョンスクリーナーとは

〇先日、目黒区医師会から乳幼児の遠視や乱視の検査に有用なスポットビジョンスクリーナーを持っているか?3歳児検診でチェックされた乳幼児の診療が可能か?というアンケートをいただきました。(さんざん考えて、近々購入予定とお答えしました。)目黒区では3歳児検診にこのスポットビジョンスクリーナーを導入するそうです。屈折異常をスキアスコピーで診療できなくはないですがなかなか難しい。プリンターをつけると125万円と安くはありません。オートレフラクトメータに顎を載せられない幼児の屈折状況を計測するにはこの機械はぜひ欲しいものです。以前の南砂町清澤眼科は小学校3校、中学校3校(聴覚支援学校を含む)には乳児の来院も多く、ORTも多数居てとても便利に使っていました。最近では眼科よりも小児科での導入が進んでいるとか。

スポットビジョンスクリーナ:豊橋市では、屈折検査機器をスポットビジョンスクリーナーに変更した。両眼の計測が同時にできるため、児がじっとできれば10 秒程度で計測が可能で、1 台で受診者全員の検査ができている。児が注目しやすい様にキャラクターを利用し工夫している。スポットビジョンスクリーナー導入後の眼科
健診の結果は以下の通りである。受診者数:520 名(平成 29 年 8 月~9 月)、異常なし:472 名(90.8%)、異常の疑いあり:46 名(8.8%)、管理中:2 名(0.4%)、異常の疑いあり 46 名中、27 名が精密検査を受診。精密検査の結果の内訳は、要観察 15 名、要医療 10 名、異常なし 2 名であり、陽性的中率 92.6%、発見率 8.8%、
フォローアップ率 58.7%であったということです。 

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