社会・経済

[No.1395] SDGsが通じるのは日本だけ:記事紹介

清澤のコメント:プレジデントオンラインに「SDGsが通じるのは日本だけという残念な事実
」という記事が出ており、これは日本人で元国連職員だった人が書いた本の抜粋だそうです。世界は本気で地球温暖化などという説を信じてはいないし、自国の商売の為だけを考えているというのはある意味正しいと思います。武田邦彦先生も環境問題の嘘を度々述べていますが、環境利権ビジネスに世論が載せられることの危険性は正しいでしょう。ごみの分別とか、排気ガス制限とか殊に日本人は「きちんと」生活することが好きです。しかしことの本質を常に自分で判断することは重要でしょう。
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2023/01/20 9:00

SDGsバッジは外国人から「謎のカルト」と思われている…SDGsが通じるのは日本だけという残念な事実日本人は”多国籍な町内会”である国連が大好き

SDGsに世界の国々はどのように取り組んでいるのか。イギリス在住で著述家の谷本真由美さんは「実は、他の先進国ではまったく知られていない。生真面目に取り組んでいるのは、国連が大好きな日本だけだ」という――。

※本稿は、谷本真由美『世界のニュースを日本人は何も知らない4』(ワニブックスPLUS新書)の一部を再編集したものです。

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日本が積極的に取り組んでいるSDGs

日本ではここ数年SDGsが大流行です。

SDGsとは「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)のことです。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後に、2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された目標であり、加盟国の全会一致で採択されました。2030年までに持続可能でよりよい世界をめざすというものです。

17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰ひとり取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。日本の外務省によれば「SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいる」となっています。

紙ストローを採用している企業の笑える実態

日本ではこのSDGsなるものが企業の取り組みとして重要なアピールポイントになっていて、Webサイトで「わが社はゴールの達成に頑張っています!」と書きまくった動画を公開、また企業として大々的なキャンペーンを展開しています。

SDGsは「環境に良い活動」を中心に掲げていますが、その目標には平等な社会の達成や性差の是正なども含まれているので、こういう取り組みがなされるのです。ーー

みなさんが大好きな(?)「紙ストロー」もSDGsの一環です。あれを採用すると「わが社はSDGsをやっています!」というアピールポイントになり、年次報告書にも得意満面で記載することができます。でもドリンクの入れ物はプラスチック製で、巨体の部長がどっかりと座っている社員食堂やオフィスの椅子もプラスチックなんです。

② Google検索すると本当の姿が見えてくる

日本で大人気のSDGsですが、国連のような偉い機関が提唱しているので日本人は全世界の国々がこれに沿って生真面目にリサイクルや太陽光パネル発電、さらには幼い子どもにも一生懸命、地球環境に関して教育をしていると思われるかもしれません。ところが他の先進国ではSDGsがまったく知られていないのです。

SDGsバッジは外国人から見ると「謎のカルト」:あのバッジはヨーロッパでもアメリカでも売っている場所がないし、あんなマークを知っている人がいないんです。

③ 他国企業は「映えるんじゃね?」というノリ

では他の国ではSDGsに該当することはやってないのかというと、まぁ一応どの国も役所や上場企業は以下のようなアピールをしているんですよ。

「われわれはこんな環境に良いことをやっています!」
「再生可能エネルギーだけを使っています!」
「人種差別とたたかっています!」
「性差別を解消しています!」
「紙ストローを使っています!」

投資家とかクレーマーの消費者に向けて訴えているのですが、ただそれに対して何かフレームワークがあるとか決まりがあるというわけではないのです。「こんな感じだといいんじゃね? 株主総会で映えんじゃね?」というノリ。

日本人が大好きな“多国籍な町内会”

では、なぜ日本だけこんなことになっているかというと、実は深~い背景があります。 日本人はなぜか国連が大好きです。ところが、この“世界のニュース”シリーズ①でご紹介したように国連の実態は“多国籍な町内会”なのです。

④ 日本はたった独りでSDGsを売る羽目に

とはいえ日本は毎年必ず“みかじめ料”を払っているうえに、素直で単純な性格のため、この腐れ町内会の幹部が繰り出す口車に乗せられてしまいます。

谷本真由美『世界のニュースを日本人は何も知らない4』(ワニブックスPLUS新書)

ところで日本のみなさんは「SDGs! SDGs!」と国内で叫ぶまえに、ご近所さんがビニール袋や産業廃棄物が混ざっている工場の廃液をその辺に垂れ流したとか、特定民族グループを収容所にぶちこんでいるとか、女性を殴りつける男だらけだとか、ゴミ出しのルールどころか道がゴミだらけだとかいうことを指摘し、どうにかしろと怒鳴りつけたほうがよろしいかもしれませんね。

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