糖尿病網膜症・加齢黄斑変性・網膜疾患

[No.1723] 慶祝:糖尿病網膜症の共著新論文が5月23日刊行されました

清澤のコメント:慶祝;わたくしも共著の眼科論文が発行されました。要点は「糖尿病腎症の等級は糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の発生と相関し、腎機能低下は糖尿病網膜症発症を予測する。」手前味噌で恐縮ですが、この雑誌biomedicineの最新のインパクトファクターは4.757です。インパクトファクター(IF)は、ジャーナルの平均的な論文が特定の年に引用された頻度の尺度で、この数値は眼科の論文では相当な高値と自負しております。

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糖尿病性腎症と糖尿病網膜症に加えて糖尿病性黄斑浮腫の発症との関係
鈴木幸久 1,2,* および 清沢玄弘 3
1 独立行政法人地域医療機能推進機構 三島総合病院眼科
〒411-0801 静岡県; main@mishima.jcho.go.jp
2 東京都健康長寿医療センター研究所神経イメージング研究チーム
〒152-0035

3;東京都自由が丘清澤眼科; nra12337@nifty.com
* 連絡先: suzuki@f8.dion.ne.jp; 電話番号: 055-975-3031; FAX:055-973-3647
要約:

この研究は、糖尿病網膜症(DR)と全身的要因の関係を調べることを目的としています。2型糖尿病の261人(男性143人、女性118人、平均年齢70.1±10.1歳)を評価しました。すべての参加者は、眼底検査、スペクトルドメイン光干渉断層法(SD-OCT)を用いた眼底写真撮影、および血液検査を受けました。グリコ化ヘモグロビン(HbA1c)値については、過去の平均値と最高値が使用されました。261人中127人(男性70人、女性57人)でDRを観察しました。ロジスティック回帰分析により、糖尿病の期間(OR=2.40;95%CI:1.50)、平均HbA1c値(OR=5.57;95%CI:1.27〜24.4)、最高HbA1c値(OR=2.46;95%CI:1.12〜5.38)、および糖尿病性腎症(DN)の等級とDR発症との間に有意な相関があることがわかりました。回帰分析により、DRの重症度と糖尿病の期間(t=–6.66;95%CI:0.21〜0.39)、平均HbA1c値(t=2.59;95%CI:0.14〜1.02)、およびDNの重症度(t=6.10;95%CI:0.49〜0.97)との間に有意な相関があることがわかりました。ロジスティック回帰分析により、糖尿病性黄斑浮腫(DME)発生とDN等級との間に有意な相関があることがわかりました。DN等級はDRおよびDMEの発生と相関し、腎機能低下はDR発症を予測します。
キーワード: 糖尿病性黄斑浮腫; 糖尿病性腎症; 糖尿病性網膜症; リスクファクター

原文;

Relationship between Diabetic Nephropathy and Development of Diabetic Macular Edema in Addition to Diabetic Retinopathy

1:Department of Ophthalmology, Japan Community Health Care Organization, Mishima General Hospital, Shizuoka 411-0801, Japan
2:Research Team for Neuroimaging, Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, Tokyo 173-0015, Japan
3:Jiyugaoka Kiyosawa Eye Clinic, Tokyo 152-0035, Japan
* Author to whom correspondence should be addressed.
Biomedicines 2023, 11(5), 1502; https://doi.org/10.3390/biomedicines11051502
Received: 12 April 2023 / Revised: 14 May 2023 / Accepted: 19 May 2023 / Published: 22 May 2023
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