清澤のコメント:本日私の許に届いた「二本松病院 医療連携通信」に⇒リンク「慶応大学で網膜色素変性で失明した人に対して、多少の光覚を取り戻せるかもしれないという治験を開始する。」という記事が出ていました。そこで紹介されている記事の要旨は以下の通りです:
(清澤注:此のブログ記事は慶応大学栗原講師の発表をそのまま受け売りしただけの物です。ある種の視物質(メラノプシン)は光受容細胞ではなく、網膜神経節細胞内に存在するという事が注目されており、それは網膜神経節細胞の1%程度にのみ発現しています。この色素は概日周期の設定や調整に関与するそうです。この臨床実験は、その知見を延長したアイデアのようです。清澤がその臨床実験の内容を深く理解して、患者さんに責任を持って推薦している訳ではありませんので、自己責任でご判断の上ご対応ください。)
上記記事の要旨:
- 光遺伝学とは:光を当てることで狙った神経細胞の活動を操作する技術。脳研究や病気治療に応用される。
- 網膜色素変性症の治療法:光遺伝学を利用し、ロドプシンの遺伝子を組み込んだウイルスを目に注射する。1視細胞がなくても光を感じられるようになる。
- キメラロドプシンの開発:動物型と微生物型のロドプシンを組み合わせたハイブリッド型。2光の感じ方が強くなり、マウスの視力が回復した。
- 臨床試験の予定:2024年度にキメラロドプシンの遺伝子を組み込んだウイルスを人に投与する。3健常者の視力と同等にはならないが、夜間に歩行ができるレベルまで視覚が再生すると期待される。4
- 図は上の記事から引用:
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- リンク⇒「慶応大学における治験参加患者の募集記事」
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「超低視力視覚者の視覚評価手法および臨床エンドポイントの探索」
研究参加へのご協力のお願い:被験者募集現在、視力再生・回復を目指す研究を実施する場合に有効性のある確実で標準的な視覚評価手法(検査方法)がありません。今後、視力再生や回復を目的とした研究をするためには、検査方法の確立が何よりも重要です。慶應義塾大学医学部 眼科学教室では、超低視力視覚者における検査方法を開発するため、広く被験者を募集しております。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。ーーー
- 対象は:同意取得時に20歳以上の男女で、これまでに遺伝性網膜疾患と診断された方。悪い方の視力は指数弁以下(無光覚、光覚弁、手動弁、指数弁[おおむね視力0.01以下])を条件としています。そのため、研究への参加を希望していただいても、被験者になれない場合があります。:とのことです。
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