糖尿病網膜症・加齢黄斑変性・網膜疾患

[No.1814] 飛蚊症に気を付けて

 飛蚊症を訴える中年の患者さんが来院しました。その原因と治療を短くまとめてみます。詳しくは以前の詳しい記事(末尾)を見てください。
 中年の近視患者における飛蚊症は、眼球内の硝子体が濁ることによって視界に蚊が飛んでいるような影が見える現象です。特に明るい場所で視界に蚊のような影が浮遊し、視界をずらしても影が少し遅れてついてきて、まばたきをしても消えません。後部硝子体剥離が原因となることがあり,それが数か月以内に網膜剥離に進展することもあります。このほかにブドウ膜炎などに関連することもあり、その場合はそれに対応した治療が必要です。
飛蚊症の治療法は、網膜剥離や硝子体出血などが無ければ、多くの場合は特に治療はせずに様子をみることが多いです。しかし、まれに飛蚊症が非常にはっきり見え、長期の経過後も視界を遮るような場合、患者さんお希望によってはレーザー光線で混濁を破砕したり、硝子体手術により切除して症状を消失させるという治療をする医師もいます。ブドウ膜炎など特定の病気が原因の場合には、その病気に対する別の特定の治療が必要となります。
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