オゼンピック品薄?:
〇 独当局、ノボノルディスク製糖尿病薬の禁輸を検討 欧州全域で不足
[フランクフルト 15日 ロイター] – ドイツの連邦医薬品医療機器審査局(BfArM)は、デンマークの製薬大手ノボノルディスク(NOVOb.CO)の糖尿病治療薬「オゼンピック」の輸出禁止を検討している。
オゼンピックは2型糖尿病の治療薬として承認されているが、ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」と同じ有効成分を含有しているため、減量目的としての処方が増えており、欧州全域で不足している。英国とベルギーは糖尿病治療として確保するために減量目的での使用を一時的に禁じている。
ノボノルディスクが英国、ドイツ、ノルウェー、デンマークで発売したウゴービは生産の障害で数量が限られていることから、オゼンピックへの殺到はほとんど抑制されていない。
BfArMのカール・ブロイッヒ局長はシュピーゲル誌に、現在の対策と国民へのメッセージが効果を示さなかった場合どうするかについて議員たちと協議を進めているとし、禁輸を考慮する意向を示唆した。オゼンピックは他の欧州諸国と米国に輸出されているという。
〇 GLP-1受容体作動薬への需要が世界的に高まっています。海外では2型糖尿病に加えて肥満症での処方が拡大しており、生産が追いついていません。日本国内でも出荷に制限がかかるなど供給に支障をきたしていますが、新薬の登場で市場は拡大を続けています。
〇 ノボ ノルディスクファーマは、GLP-1受容体作動薬「オゼンピック皮下注2mg」について、限定出荷を行うことを公表した。 同剤で2型糖尿病の治療をしている既存の患者への供給を継続するため、「すでに処方されている、あるいは新たに処方を検討されている先生方におかれましては、オゼンピック皮下注2mgによる新規処方を当面の間お控えいただきますようお願い申し上げます」としている。 GLP-1受容体作動薬の国内外の需要拡大により、需要に見合った供給が難しくなることが予想されるとしている。
〇リベルサス、患者シェア39%: 米イーライリリーは今月2日、2023年第3四半期(1~9月期)決算を発表し、GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」(一般名・チルゼパチド)の世界売上高が29億5770万ドル(約4500億円)に達したことを明らかにした。22年6月に世界で初めて米国で発売されて以降、飛躍的に市場を拡大させている。糖尿病領域世界トップのノボノルディスク(デンマーク)も同日、GLP-1受容体作動薬「オゼンピック」の23年第3四半期の世界売上高が656億5300万デンマーク・クローネ(約1兆4300億円)に達し、為替変動の影響を除いて前年同期から58%増加したと発表した。
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