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[No.2163] 大空の野郎ども:映画印象記

大空の野郎ども

清澤の感想:今日は阿佐ヶ谷の名画座でこの映画を見てきました。世の中がまだ成長を続け、東京オリンピックにもうあと4年という社会が成長していた時代。私が7歳だった頃のことです。この映画撮影には読売新聞社が協力しています。安全に飛びたいパイロットと特ダネが欲しいカメラマンの対立があるが、基本的には健全で好人物な登場人物たち。出てくる先輩たちは、太平洋戦争を経験していた世代。この台風は伊勢湾台風だったのだろうか?この台風が長野県を横切った時の嵐は私も覚えている。名古屋では高潮で多くの人々が命を落としたはず。今なら、一社の飛行機が連続して事故を起こしたらただでは済まないことだろう。ヒロインの白川由美は美しい。登場する佐藤允も夏木陽介も白川由美もともにすでに他界している。

★ 伊勢湾台風(いせわんたいふう、昭和34年台風第15号は、1959年(昭和34年)9月26日土曜日)に潮岬に上陸し、紀伊半島から東海地方を中心にほぼ全国にわたって甚大な被害をもたらした台風である。伊勢湾沿岸の愛知県三重県での被害が特に甚大であったことからこの名称が付けられた。死者・行方不明者の数は5,000人を超え、明治以降の日本における台風の災害史上最悪の惨事となった

★ 昭和30年1月20日21時5分ころ、落石は、豊橋発飯田行の終電の線路を閉塞し、2両編成 モハ14033-クハ18003は脱線、橋梁から転落し、2両とも大破、乗客33名のうち5名が死亡するという惨事になった。

日本 1960東宝

監督:    古沢憲吾 

脚本:    木村武

キャスト(役名)

佐藤允 サトウマコト (磯部)

夏木陽介 ナツキヨウスケ (清川)

白川由美 シラカワユミ (田村杏子)

田崎潤 タザキジュン (鎌田)

解説:木村武のオリジナル・シナリオを、「僕は独身社員」の古沢憲吾が監督した、パイロットとカメラマンの友情を描いた男性編。

ストーリー:清川は時報新聞の写真部キャップで磯部はパイロット。清川は地上での仕事熱心のあまり冒険も平気、そこで航空写真にまわされてしまった。機を大事にする磯部と事々に対立した。ある日、清川が機内で撮った磯部の顔写真が展覧会で特賞を得た。この顔に令嬢田村杏子は一目でまいった。清川の紹介で杏子は磯部に会えたが、彼は仕事大事と見向きもしない。紀州沖で米国船が遭難した。磯部と清川の活躍で時報新聞は特種を撮った。が、磯部は危険をおかして救命にあたった。これが社で責任を問われたが清川がかばった。しかし、その後の飯田線転覆事故では、磯部は機の安全のため引きかえし清川を怒らせた。パイロット主任鎌田が仲に入ったが、シコリが残った。杏子は鎌田夫人を介して磯部に近づこうとしたがダメ、清川の誘惑もあっさりかたづけられた。台風が中京地区を襲い、通信交通が途絶した。飛行機の発進を鎌田は慎重をとって押えた。清川は鎌田を非難し磯部と口論した。鎌田は他のパイロット、記者と出発した。が、台風は鎌田らの命を奪った。磯部は清川と共に飛立った。台風をついてセスナは山間に孤立した避難民を発見した。その時、機は突風のため飛行能力を失った。磯部は必死に機を操縦する、清川は命がけの特種を持ち、杏子の本心を磯部に告げて落下傘で飛び降りた。機は海岸に不時着し磯部は重傷を負った。枕許に杏子が彼を見舞い、目と目が何かを語りあった。その頃、時報新聞の紙面は清川の特種で他紙を圧していた。

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