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[No.2950] フルミストという新しい吸入型インフルエンザ生ワクチンをご存じでしたか?

医師会からフルミストを説明した配布用のパンフレットが届きました。

フルミストは、今年から2歳から18歳までの子供に限り使用できるようになったインフルエンザの生ワクチンです。一般的なインフルエンザ予防接種と異なり、フルミストは注射ではなく鼻への噴霧で投与されるため、痛みを伴わず、注射を避けたいお子さんに特に適しています。このワクチンはイギリス製で、生きたインフルエンザウイルスが弱毒化された形で含まれているため、免疫反応を引き起こし、効果的にウイルスから体を守ることができます。

対象年齢は2歳から18歳までで、特に初めて接種を受ける2歳から8歳のお子さんには、1回目の接種後、1ヶ月の間隔をおいて2回目の接種が推奨されています。それ以外の年齢層では、原則として1回の接種で十分とされています。フルミストは予防効果が高く、接種後約1年間にわたりインフルエンザからの保護が期待できるとされています。

フルミストは非常に効果的である一方、副作用が発生する可能性もあります。最も一般的な副作用は、鼻水や鼻詰まり、咳、のどの痛みなどで、これらは軽度な風邪の症状に似ています。ほとんどの場合、これらの症状は一時的であり、特に重大な健康リスクを引き起こすことはありませんが、まれに発熱や疲労感を伴うこともあります。これらの症状が長引いたり、重症化する場合は医師に相談することが重要です。

ただし、フルミストには使用できない方もいます。妊娠中の方や、免疫抑制治療中の方(例:ステロイドを使用している方)は、このワクチンを接種することができません。特にステロイド薬を使用しているお子さんや、免疫系が弱っている状態にあるお子さんには、生ワクチンの接種は避ける必要があります。さらに、喘息などの呼吸器疾患を持っているお子さんも、フルミストの使用には注意が必要です。このため、接種前には必ず医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。

総合的に見て、フルミストは効果的なインフルエンザ予防手段の一つであり、特に注射を嫌がるお子さんにとって良い選択肢となり得ます。ただし、副作用や使用できない場合もあるため、事前に医師としっかり相談し、個々の体調や治療歴に応じた判断を行うことが重要です。

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