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[No.517] 朝の波紋:昭和27年の映画です

清澤のコメント:ネットフリックスは大暴落だそうです。これは、ふと見たユーチューブの古い映画です。ほんのりとした愛情が美しい映画です。高峰秀子という女優がいたことは知っていましたが、こんな優しい感じの人とは知りませんでした。時代はこれも私の生まれる1年前。映画の画面は戦後まもなくです。父親の顔を知らない戦争孤児が6歳くらい。場面は1950年くらいかと思いながら視聴しました。
場面の時期について:「今度、親父の公職追放が解けた」とのセリフあり。:1951年11月29日、最後の公職資格訴願審査会(第3次訴願委員会)が設置され、申請のあった8774人のうち7233人を解除し、1541人を解除不可として1952年4月26日審査会は使命を終えた。1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効と同時に「公職に関する就職禁止、退職等に関する勅令等の廃止に関する法律」(公職追放令廃止法。昭和27年法律第94号)が施行されたことによって、すべての公職追放は解除となった。:そうです。サンフランシスコへの輸出木箱にもmade in japan と記載があり、もうmade in occupied Japan(占領下日本)ではなくなっています。ですから、場面は1952年5月ごろでしょうか?
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朝の波紋
1952年5月1日公開,104分
ストーリー

    ※結末の記載を含むものもあります。

    瀧本篤子は、貿易会社三光商事の社長秘書として、巧みな英語と事務処理の腕前とをかわれていた。彼女の家には親類の健ちゃんという少年をあずかっていた。健ちゃんの父は戦死し、母は箱根でホテル勤めをしていた。健ちゃんの仲良しにイノさんこと伊能田二平太という青年がいる。彼も富士商事という大きな貿易会社に勤めているが、元々学究的で英会話の苦手な彼はたびたび会社でヘマをやる。社長の外遊中、篤子はバイヤーのブラットフォード氏から大きな仕事をもらう。営業部長の久富が渋るのを、梶五郎という青年社員は篤子を助けてこの仕事をやりとげようという。そのため篤子は間に合わない注文品の催促に梶と神戸まで出かけて行く。ブラッドフォード氏との契約は元は富士商事のものだったので篤子は、色々な障害はイノさんが故意にやっているものと誤解するが、実はかえって彼が篤子のため尽力していてくれた事実を知って感謝する。そのためか神戸で梶からの求婚も篤子には何となく素直に受取れないものがあった。イノさんは同僚が胸の病気で苦しんでいることから、新薬ストレプトマイシンの困難な輸入契約をなしとげて、初めて社長から大いに認められる。その成功のお礼に彼は健ちゃんの母、お加代さんを会社に雇ってもらうことにして箱根から呼び寄せるが、その頃健ちゃんは愛犬のペケを捨るようにといわれたことから家出してしまう。健ちゃんの行方を探すイノさんの真剣な態度を見て篤子は初めて自分の求めていた人が彼であったことに気がついたのだった。

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