子供に過度な期待をしたり、自身の想像する「いい子」を押し付けてしまうのは、近年問題となりつつある「いい子症候群」を招く危険性があります。 まとめ
いい子症候群とは?2つの特徴を解説
いい子症候群とは、端的に表現すると親が求めている「いい子」に応えようとする子供が陥る数々の症候です。教育評論家の尾木直樹さんが発言し広がった言葉といわれています。大きく2つの特徴が考えられる。
① 親や他人の顔色を伺いすぎる
いい子症候群の1つめの特徴は、「親や他人の顔色を伺いすぎる」ことです。両親や他人が自分をどう思っているか、何を考えているのかが大変重要になります。そのため、両親や他人の顔色をつい伺いすぎてしまうのです。両親の意見が重要となるので言動が受け身になりがちです。さらに、自分で考え発言・行動するのが少ないことから、自分で選択するのが苦手になったり両親からの指示がないと不安になったりします。
反抗期がない
いい子症候群の2つめの特徴は、「反抗期がない」事です。いい子症候群の子供にとって両親や他人からの意見は大変重要な存在です。自分自身の意思を持てなくなってしまいます。
また、感情表現や自己表現など自分を表現するのが苦手になる傾向にもあります。
いい子症候群になるといつか爆発する?よくある悪影響
いい子症候群になった子供は、日頃から蓄積していたストレスが爆発して、学校や日常生活の中で問題・トラブルを起こす恐れがあります。
いい子症候群が与える悪影響について2つの事柄を解説します。
自己肯定感が低い
いい子症候群によくある悪影響の1つは、「自己肯定感が低い」ことです。自分では自身を認めることが難しいです。両親の期待に上手く応えられず失敗してしまうと酷く落ち込む傾向にもあります。
人によって態度が変わる
悪影響の2つめは、「人によって態度が変わる」こと。
周囲の期待に応えることを重視するあまり、周りに「いい人」と思われるように接していきます。その結果、目上の人には特に良い顔をしますが、自身よりも低い立場であると認識した相手には態度が悪く雑になる傾向にあります。
親のせいでいい子症候群になってしまう3つの原因
①子供に期待しすぎる」
子供は必要以上にその期待に応えようと一生懸命に努力するようになります。
- 子供自身の意思を尊重する
- 子供自身の自主性を大切にする。子供には子供の人生があるからです。
同時に自主性を尊重し考えて行動する機会をきちんと与え、任せてあげることも大変重要です。
②過度に叱ったりルールを作りすぎる
期待しすぎている状態で自身の感情に任せ過度に叱ると、子供は親に応えられなかったと深く落ち込み、さらに「いい子」になろうと努力するのです。決められたルールを作りすぎると子供の自己主張の機会が少なくなり、段々と発信できない子供になってしまいます。
子供に叱るときには、なぜ叱ったのか、理由と解決策を明確に伝えることを意識していきます。
③ 頻繁に子供の意見を聞かない
- 日頃から子供とよくコミュニケーションを取ることが重要です。
子供の意見を聞きながら、互いの思いを話し合う機会と習慣を作っていきましょう。
まとめ
今回の記事では、いい子症候群の特徴やよくある悪影響、気を付けるべき3つの原因について紹介しました。
実は、いい子症候群の影響は幼少期に留まらず大人になってからも続く恐れがあります。
- 自分が何をしたいのか.やりたいのかが理解できない
- 他人とコミュニケーションを取るのが苦手
- 積極的に自分から行動を起こせない
- 自分らしさが分からず面接などが苦手
親は、早い段階でいい子症候群の特徴と原因を知り、克服するための対策を講じることが重要です。
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