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[No.984] 70歳以上の暴行検挙人員は10年で2倍:日刊ゲンダイ記事紹介

粗暴化する高齢者の性欲制御術 70歳以上の暴行検挙人員は10年で2倍

 

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 若々しいのはいいが、粗暴な振る舞いで周囲に迷惑をかける高齢者が増えているのはいただけない。警察庁が作成した「令和2年の刑法犯に関する統計資料」によると、年齢層別暴行検挙人員について平成23(2011)年と令和2(2020)年を比較すると、60~69歳が3207人から2720人に減少しているのに対し、70歳以上では1392人から2878人と増加。同傷害検挙人員では60~69歳が1797人から1339人と減少しているのに対して、70歳以上では629人から1170人と増えている。

 弘邦医院(東京・江戸川区)の林雅之院長が言う。

「高齢者の粗暴な振る舞いの背景には、元気で活動的なお年寄りが増えたこと、耳が遠くなり誤解が生じやすいこと、孤独な人が増えて豊富な人生経験で思考がパターン化され、脳がそのパターンに当てはまらない新しい事柄をストレスと捉え、その防御反応として『怒り』が表れることなどが考えられます」

 年を重ねるごとに、まるく、穏やかになる人もいるが、その多くは他人とのコミュニケーションが豊富で、思考がパターン化されにくいという。

 困ったのは高齢者のわいせつ犯も増えていることだ。前述の資料による平成23年と令和2年の比較では、年齢層別強制性交等検挙人員では60歳以上が44人から60人に。同強制わいせつ検挙人員が60~69歳では185人と同数だが、70歳以上は74人から192人に増えている。

「大前提として元気な高齢者が増えてきたことがあります。パートナーに求めても性交痛などから敬遠されている人が多いこと、アダルト動画が氾濫して情欲を起こしやすいこと、その一方で脳の機能が衰えて、節度を維持できなくなったこと。高齢者が現役時代の頃に比べて、社会が性的問題に寛容ではなくなったことに気づかない者が増えていることもあるようです」(林雅之院長)

 では、こうした夜も元気な高齢者はどうしたらいいのか?

「適度の運動や趣味で気を紛らすことです。適度な運動は幸せホルモンのセロトニンを分泌させるため、効果があります。普段から女性ホルモンの原料となる、大豆などに多く含まれるイソフラボンを取るようにするのもいいかもしれません。男性ホルモンのテストステロンの抑制が期待できるかもしれないからです。規則正しい生活リズムを刻むのも大切です。それでも収まらないときは自分で処理することです」(林雅之院長)

 性欲は、睡眠欲、食欲に並ぶ人間の3大欲求。程度の差こそあれ、一生続く。人生を誤らないためには、そのコントロール法を真剣に考え、身に付けておくことだ。

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