◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回で61号です。道端にチューリップが咲きました。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんを中心に4月13日までに710人になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めたのにメルマガ配信が中断した方では、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入った可能性があります。職員にご相談ください。
① ご近所の話題など
◎ 今週の「自由が丘でランチ」は、自由が丘駅北口前のラーメン屋2軒、「博多吉もん」と「麺うらた」です。「博多吉もん」は九州ラーメン系で満腹店、「麺うらた」は塩味の鶏ラーメンでやや軽めです。
◎ 春の海を見に三浦半島に行って見ました。桜、タンポポ、菜の花、オオイヌノフグリが満開でした。海を見て、盲目の琴曲作曲家宮城道雄の春の海を思い出しました。(曲動画付き)
◎ 日本の若者は医療費負担で血だらけだ。猪瀬直樹インタビュー(上編)健康保険を加えた日本の国家予算の半分を占め増え続けに至った医療介護にかかる費用。これは日本の太平洋戦争直前の軍事費に比肩します。これを負担させられている若者はまさに収入を自分に使えず血だらけと表現されています、
◎ 日本の薬は無駄だらけ、猪瀬直樹(下編):日本道路公団の改革を推し進めた猪瀬直樹氏は、このままだと日本は医療福祉で国が亡びると動画で処方薬剤についての医療福祉の問題点を指摘し、その改革を主張しています。
◎ トランプ大統領の関税政策が世界の株式市場の乱調を引き起こしていますが、彼の政府縮小策は保険行政分野にも強く及んでいます。米国医学会雑誌JAMAもトランプ大統領の進める改革に疑念を示しました。
◎ イギリスでも保険衛生分野で大鉈が振るわれようとしています。日本とイギリスの眼科事情を比較してみました。
②一般患者さん向けの眼科の話題
◎ 「片目失明者友の会」、当医院にも片目だけを失明したという患者さんが見えます。そんな患者さんから「片目失明者友の会」という会が広島から全国に広がっているという話を伺いました。不安を一人で抱え込むという問題が大きく、また義眼が必要な場合でも身障者指定が受けられないので表層義眼作成に10万円以上が掛かって実際にも経済的に大変だという事を会として訴えているそうです。
◎ 近視はどのように進むのか?日本眼科学会の一般公演「近視」のセッションには最先端の研究がたくさん出ています。まだどの説が後世まで残るのかの見極めは付きませんが、確かにこれがアトロピン、オルソケラトロジー、近視抑制眼鏡とコンタクトの先に来るであろう近視研究の最先端です。
◎ 甲状腺機能に関連して眼球が突出する疾患が甲状腺眼症(≒バセドウ病)として知られています。この新しい治療薬を日本に輸入している会社の方が、この甲状腺疾患を説明した患者さん向けのパンフレットを届けてくださいました。要点を採録します。
③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です
◎ 日本眼科学会の抄録集が公開されているので先週からそれを読み込んでいます。特別公演は退官の近い有名教授が2人(京都府立医大外園教授、和歌山県立医大雑賀教授)教授人生の集大成の講演を、そして招待講演は今世界で最有力な教授2人が一時間の講演をします。日本の眼科学の世界では春の日本眼科学会と秋の臨床眼科学会が2大イベントとなっています。
◎ 駿河台臨床カンファレンス(日本大学病院主催)で「脱落した人工水晶体の取り出し方」などのお話を聞いてきました。柔らかい人工レンズは専用の鑷子で挟み、レンズ挿入用カニューラに引き戻して取り出すそうです。また、硝子体手術では如何に多くの細菌が眼表面から眼内に術中混入しているかを蛍光色素を含む微粒子で示されて驚きました。
◎ 日本眼科学会抄録集の先読み。眼科の疾患研究では遺伝子異常の研究が花盛りです。この日本眼科学会シンポジウム1では、網膜ジストロフィー、レーベル病、パキコロイド疾患、緑内障などが論じられます。
④ 眼瞼痙攣など神経眼科関連の話
◎ 最新の研究でうつ病と双極性障害(躁うつ病)に遺伝的な関連があり、その中ではGABAという神経伝達物質が関連していることがわかって来ました。このGABAーAチャネルの減弱はベンゾジアゼピンチャネルと共役して眼瞼痙攣の発生にも関連しています。これが眼瞼痙攣に一時的にせよリボトリールが効く理由です。
◎ 慶祝:鈴木幸久氏と私の共著である「日本におけるビジュアルスノウ」の論文がCephalgiaという頭痛に関する世界的医学雑誌(IF=5.0)への掲載が決定されました。今回はその概要も含めて紹介します。日本のビジュアルスノウは、私が今まで思っていた以上に片頭痛との合併例が多い印象でした。
◎このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。
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