成人の霰粒腫(さんりゅうしゅ)切除について、患者さんに説明する内容と手順は以下の通り:
説明内容:
- 霰粒腫とは:霰粒腫は、まぶたの内側に存在するマイボーム腺という脂腺の出口が詰まり、肉芽腫(にくげしゅ)と呼ばれる塊ができる病気です1。
- 症状:基本的に痛みや赤みはありません。まぶたに触れると、皮膚の下にコリコリした「しこり」を感じることができます2。
- 治療法:霰粒腫は自然によくなることもありますが、大きいものの場合には局所にステロイドを注射したり、外科的に摘出したりすることもあります1。
手順:
- 診断:視診、触診で容易に診断できます2。
- 治療:3分の1は自然寛解するとされており、まぶたを温めたり(温罨法=おんあんぽう)、まぶたの縁を専用のシャンプーで洗浄して清潔に保ち経過を観察します2。
- 手術:皮膚または眼瞼結膜を切開して内容物をかき出します。局所麻酔下で行なうことが一般的ですが、小児で副腎皮質ステロイド局所注射が困難なときは、全身麻酔下での手術が必要な場合もあります3。
この情報を患者さんに伝える際は、医療用語を避けてわかりやすい言葉を使うことに心掛ける。また、手術のリスクや可能性のある副作用(出血、感染、霰粒腫の再発など)についても説明することが重要4。最後に、患者さんに納得して戴いた上で同意書を取ることを忘れないようにします。これらの手順は患者さんの安全と信頼を確保するために非常に重要です。
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