[No.2166] 網膜片頭痛retinal migraineとは

retinal migraineは、片方の目に視覚障害が現れるまれな片頭痛の一種です。網膜片頭痛とも呼ばれます。症状には、以下が含まれます。

• 点滅する光、またはscintillations
• 視野の欠損、またはscotoma
• 一時的な視力喪失、またはblindness

これらの症状がある場合は、片目を閉じてテストすることができます。たとえば、網膜片頭痛の場合、左目を閉じて右目で見ると、点滅する光が見えるかもしれません。しかし、右目を閉じて左目で見ると、視力は正常かもしれません。2004年の研究では、網膜片頭痛を持つ被験者の約半数が片目で完全な視力喪失を経験し、20％が視力がぼやけたと報告しています。症状の後、片頭痛の頭痛部分が1時間以内に始まります。しかし、視覚症状に続く頭痛がない人もいます。両眼で症状が見られる場合は、大脳視覚領の症状であり、網膜片頭痛ではありません。これを確認することが重要です。診断には、医師が医歴を調べ、身体検査（視神経炎などに対する採血検査とMRIなどの神経画像検査など）を行い、他の原因を除外するために必要な検査を行うことが含まれます。網膜片頭痛の治療には、片頭痛に使われる内服薬を処方し、網膜片頭痛を引き起こしている可能性のあるものへの曝露を減らすだけです。医師は、片頭痛の頻度を減らすために予防薬を処方することがあります。網膜片頭痛の予防には、ストレスを減らす、十分な睡眠をとる、規則的な食事をとる、適度な運動をするなどの方法があります。¹²³⁴⁵

追記：NHSのページの要旨

Retinal migraineは、突然発症することが多く、次のような症状があります。

• 視力喪失 – これは通常約 10 ～ 20 分続きますが、場合によっては最大 1 時間続くこともあります
• 視界の中に現れる視野欠損
• 頭痛 – 目の症状と同時に、またはその直後に頭痛が起こることがあります。（ない事も有る）
• その他の目の症状（かすみ目、点滅する光、ジグザグのパターン、色付きの斑点や線が見えるなど）
• 悪心、気分が悪い。

網膜片頭痛の治療法

網膜片頭痛があまり頻繁に起こらない場合、通常は治療は必要ありません。頻繁に受診する場合、かかりつけ医は次のことを提案するかもしれません。

• カフェインやアルコールを減らすなど、片頭痛の原因となるものを避けようとする
• パラセタモールやイブプロフェンなどの鎮痛剤
• 気分が悪くなったり病気になったりするのを止める薬
• トピラマートやアミトリプチリンなどの片頭痛の予防に役立つ薬

これらの治療法で片頭痛をコントロールできない場合は、さらなる検査と治療のために神経内科医と呼ばれる専門家に紹介されることがあります。