ドライアイ

[No.391] 目守る新習慣・アイシャンプーって何:時計工芸新聞記事紹介

目守る新習慣・アイシャンプーって何

清澤のコメント:眼科の健康に興味をお持ちの医療ジャーナリスト滝川七海男さんとマイボーム腺機能不全について雑談を交わしました。その内容をまとめて時計工芸新聞2月20日号の「健康の知っ得・裏話」という記事になりました。私の実際の診療では下記のページに採録したライム研究会作成の2編の動画(下のリンク記事参照)を見ていただいたうえで、商品として、私は医院でティーツリー洗顔フォームの利用をお勧めしています。2週間も続けていただければ相当な効果を実感していただけるようです。

マイボーム腺機能低下によるドライアイの治療とは

  ―――引用開始―――

21世紀の医療 健康の知っ得 裏話

目守る新習慣・アイシャンプーって何?

ごしごし洗いは禁物

指の腹で優しくなでるように

 

 皆さんは毎日顔を洗うと思いますが、眼瞼は洗っていますか?

 実は眼瞼を洗い、まつげを清潔にすることは目の病気予防になるのだそうです。

 眼瞼をきれいにすることを、リッドハイジーンといい、海外では眼病の治療や予防に役立つことが知られています。なぜでしょうか?

 眼瞼は眼球と外界との境界です。そこは様々な雑菌や化学物質が付着する危険な場所だからです。

 実際、眼瞼や垢、目ヤニ、酸化した脂、ほこり、花粉などのアレルゲンン、雑菌、ダニの死骸や排せつ物のほか、化粧をする人はアイメイクなどの化粧品の残りが付着しています。

 普段は涙などで眼球を防御していますが、これらの付着物があまりにひどいと目の病気を引き起こすというのです。

 では瞼の汚れをそのままにしていたらどんな問題が起こるのでしょうか?

 代表的なのはマイボーム腺の根詰まりで発症するドライアイです。

 マイボーム腺とは、まつげの生え際よりもやや内側にある、油分を分泌する器官のことを言います。上眼瞼に25、下眼瞼に20前後あるそうです。その役割は、涙液の表面に薄く油分を分泌して水性の涙が」蒸発するのを防ぐことです。

 つまり、マイボーム腺が汚れで根詰まりを起こせば、ドライアイになり、目の表面がごろごろして痛みが出たり、目が疲れやすくなったり、目がかゆくなったり、まつげが抜けやすくなったりするのです。

瞼の周囲が腫れたり充血したりする瞼の炎症を「眼瞼炎」といいます。その原因はアレルギー以外に細菌感染やまつ毛ダニなどがあるといわれています。

 瞼が腫れたり、できものができることをものもらいといいます。この病気には2種類あり、目元のマイボーム腺やまつ毛の根元に細菌が繁殖して炎症を起こして膿がたまる「麦粒腫」と、マイボーム腺に脂が詰まってそこに炎症細胞が集結、しこりになる「霰粒腫」です。

特に厄介なのは霰粒腫で、角結膜障害などを伴うこともあるうえに治りにくいことが知られています。

 では、眼瞼はどのようにして洗えばいいのでしょうか?やり方は簡単です。まず温タオルなどで数分瞼を温めて油を溶かします。次に顔を洗う時にまつげとリッドハイジーン(瞼の清潔操作)を意識して指の腹で優しくなでるように洗うといいとされています。瞼の皮膚は薄いので、ごしごしこすってはいけません。

 ぬるま湯で洗うだけでも効果があります。どうせなら石鹸を使いたいが目が染みるのは嫌という人には市販されているリッドハイジーン専用で泡状のティーツリー洗顔フォームや液状のアイシャンプーがあります。

ただし、専用のアイシャンプーだから汚れが格段に落ちるという保証はありません。

とにかく目のケアを考えるうえで眼瞼を清潔に保つことは新たな常識であることは覚えておきましょう。(医療ジャーナリスト・滝川七海男)

―――引用終了――――

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