3/2(水) 20:45配信 清澤のコメント:先にお知らせしたプロスワンの論文のお話です。テレビ番組にもなりました。
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虐待を疑われた親たちが、無罪となるケースが相次いでいることなどを受け、脳神経外科医のグループがある調査結果を発表しました。児童相談所の虐待対応の根拠となっている国のマニュアルは本当に正しいのでしょうか。 【動画で見る】 「乳幼児の硬膜下血腫の3分の2は事故」 国の「虐待対応マニュアル」と大きく異なる結果 脳神経外科医グループが調査 【奈良県立医科大学・朴永銖病院教授】 「約150例の乳幼児の急性硬膜下血腫が登録されたが、3分の2は事故なんです。虐待じゃないんです」
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調査を行ったのは、奈良県立医科大学の朴医師ら小児脳神経外科医のグループです。 グループは、頭の中で出血する「硬膜下血腫」について虐待が疑われるケースがどれくらいあるかを調べるため、大学病院など6施設を受診した4歳未満の子どもを対象に、調査を行いました。
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その結果、「硬膜下血腫」が見つかった158人のうち実際に虐待が疑われたのは約3分の1で、約3分の2は低い位置からの転倒・転落など事故によるものだったということです。 児童相談所が虐待か事故かを判断する根拠としている厚生労働省のマニュアル「子ども虐待対応の手引き」には、「90センチ以下からの転倒・転落で 硬膜下出血が起きることは殆どない」と記載されていて、今回の研究結果とは大きく異なります。 【奈良県立医科大学・朴永銖病院教授】 「厚労省の手引きの記載は誰が何を根拠に書いたのか。手引きが医学的に正しい記載に改正されない限りは、今後も混乱が続くんじゃないか」
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最後に改訂されたのが2013年となる厚労省の「手引き」の主な根拠とされるのが、2010年に小児科医ら3人の”虐待専門医”によって作成された「子ども虐待対応・医学診断ガイド」です。
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「診断ガイド」には、「乳幼児の硬膜下血腫のうち約5%は落下や交通事故等、不慮の事故によるものだが、大半は虐待」だと記載されています。 厚生労働省は、今年2月の国会答弁で「手引きの改正の進め方について今後検討する」としていますが、そもそも「手引き」の記載に十分な医学的根拠があったのか改めて問われることになりそうです。
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