清澤のコメント:製薬会社の方から教えていただいた「リフィル処方箋」についての川村伸哉さんと大西大輔さんの説明動画です。このリフィル処方箋導入という改定は、マイナポータルや保険審査の合理化にまでつながってゆく模様です。私の自由が丘清澤眼科では遠方から通院してボトックス投与を受けていただく患者さんが他院よりは多くおいでです。この場合には、次の来院は2ないし3か月毎となり易く、30日を超える処方箋発行もあります。この場合、従来の長期の処方箋をリフィル処方箋に置き換えてゆくことで、国の方針にも随った合理的な対応ができなくもないと感じました。
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大西大輔さんの説明:リフィル処方箋が0.1%診療費を下げる効果が期待されていて、未来にはこれが広く使われるだろう。掛かり付け医など、日本はイギリスの仕組みをなぞろうとしている。向精神薬など一部に禁止項目がある。日本ではリフィルから今後は電子処方箋化される。
日本は3か月だったが、現在も原則は30日以内になっていた。今後は長期処方を取り締まりたい。オンライン診療がその受け皿になるらしい。処方は新薬14日まで、他は29日まで。今回はオンライン拡大ととセットになっている改定である。60日や90日処方がコロナ下で増えた。また、患者がオンラインで薬を送ってくれないか?という形も増えた。かかりつけ医は、対面診療もオンライン診療も選べる。今後は薬だけなら、対面診療でもオンライン診療でも金額の差は少ないようになっている。
長期処方で30日を超えるものにはエラーフラッグがすでに立っている。支払基金の変革:従来の不合理は支払基金と国保との審査に差があったこと。地方による差もある。:24年に支払基金に審査が統合されて両方がそろう。今後、コンピュータチェックが9割になるだろう。厚労省では点検が不要なレセプトを提出させたい。診療機関の自己申告の段階ですでに厳しいという状態になる。従来許していたコメントさえもつける余地をなくす方向である。そして長期処方ならリフィル処方箋を使えということ。医師が困るのは患者さんが長期哉リフィルを求めることだ。
医師が安定していると思うなら、リフィルにしてよいということ。患者さんがリフィルにできないかと言ってきたときにどうするか?:出せない薬(抗うつ薬、抗不安薬、麻薬)の張り紙をするなり、本人に納得できる説明をするしかなかろう。睡眠薬も危険で出せないだろう。
マスコミは、リフィル解禁を喧伝するだろう。しっかりと条件が患者に伝わることが大切。そして安定している人にはリフィル処方箋を出す、またはオンラインの利用がよさそう。
電子処方箋については?リフィル処方箋は紛失したら再発行になるのが欠点。電子処方箋なら紛失時の処方箋再発行も不要だ。マイナンバー保険証になれば、電子処方箋なら処方箋紛失もなく、さらに将来はマイナンバーカードも使わなくして、番号がわかれば良いだけのマイナポータルを使うようになる。今後は保険証をやめて、マイナンバーもやめて、スマホでのマイナポータルへ進むということ。今後、デジタル利用になれば、期限の切れた保険証を利用しようとする嘘も効かない。医療界でも、リフィル処方箋をキーにして、すべてがつながっている。
まとめ:リフィル処方箋で処方が厳格になる。電子処方箋の仕組みも充足する。クリニック間の処方重複も明らかになり、個人の残薬も明らかになる。マイナポータルもネットでつながり、一層効率化してゆく。
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