義眼クリエーターであるカジヤマプロテーゼ様から義眼(Artificial Plastic eye)に関するパンフレットをお送りいただきました。思えば、このブログでは久しく義眼の説明をしたことがなかったのでこのリーフレットを参考に義眼の解説をしてみます。
① 義眼の種類と耐用年数:オーダーメイド義眼でもレディーメイド義眼でも耐用年数は2年です。
② オーダーメイド義眼は健眼に合わせて個別に制作します。(虹彩の色、直径、強膜の色、血管の具合、結膜嚢の大きさと形)眼球摘出後に使う厚いタイプと角膜混濁等に使う薄いタイプがある。
③ 厚い義眼の装用例、薄い義眼の装用例
④ 各種補助:療養費払い(健康保険)、公費(身体障害者手帳、生活保護、労災、戦傷)
④ー1:健康保険、眼球摘出後の眼科保護を目的基準金額の一部払い戻し。意見書と全額立て替え払いで、手続き手順がある。
④ー2:身体障害者手帳(視覚障害、東急不問) 手続き手順がある。
④ー3:生活保護:複視担当窓口で申請書入手、指定医療機関で意見書記入、義眼業者の上申書、福祉事務所の治療材料券。義眼制作。
④ー4:労災(労働者災害補償保険):この会社では個人負担なし。労働局などで申請書入手。記入して提出。至急承認書と費用請求書発行を受ける。義眼制作
④ー5:戦傷:援護福祉課で申請書受領。上申申請書:義眼業者の見積もり。申請書と見積書を提出。補装具交付県の発行。義眼作成。
⑤:使用上の注意事項:毎日綺麗に洗浄
⑥:乳幼児期の注意事項:結膜嚢に合った義眼を使用。1-6月ごとのチェックを。
⑦よくある質問
⑦ー1:義眼の制作;医師の紹介状が欲しい。申請は種類により異なる。
⑦ー2作り替え:耐用年数は2年。
⑦ー3:材料とメンテナンス:アクリル樹脂。毎日毎晩流水で洗う。
⑦ー4:紛失と装用感変化:義眼業者に相談。研磨できる場合もある。
⑦ー5:眼球がある人の義眼装用:白濁した黒目を義眼で覆うことができる。かぶせるタイプの義眼は痛み無く、また動く。
⑦-6:乳幼児・小児の義眼装用:何歳でも作れる。最初は1か月程度で大きさを変えることが多い。毎日線上でメンテナンス。幼稚園の教師にも相談しておく。
⑦ー7:小眼球症:小眼球症の義眼で発育の左右差を軽減する。光覚が有っても義眼は使える。
⑦ー8:乳幼児向け義眼制作施設に子供を連れて行って良いか?:よい
⑦ー9:費用補助手続き;健康保険、身障者手帳、生活保護、労働災害
⑦ー10: 制作時間、保証、要望:受け渡し期間は一様ではない。義眼作成時に着け心地や色合いなど希望が伝えられる。完成後でも保証期間有。傷は研磨可能。出張制作も可能。水泳を含むスポーツや点眼剤使用も可能。
ーーーーーーーー
コメント