ドライアイ

[No.2579] ドライアイを再度説明してみよう

ドライアイについて説明します

ドライアイは、目のうるおいを保ちながら外からの刺激をバリアするために涙によって目の表面を保護している状態の乱れです. 涙は目に入った汚れや異物を洗浄・殺菌したり、栄養補給を行ったりするとともに、クリアな視界を保つために黒目の表面を滑らかに保つ働きも担っています。

 

  • ドライアイの症状

ドライアイと聞くと、眼が乾く・眼がしょぼしょぼするなどの症状をイメージする方も多いと思いますが、具体的には眼の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。眼表面が乱れて刺激性の流涙が発生するために、流涙を訴えることもあります。涙の働きは、眼の乾燥を防ぎ、眼に入ったゴミなどを洗い流すだけではなく、殺菌作用もあります。涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することで眼が乾燥している状態が続いたり、ゴミを洗い流すことができなくなるため、そのまま重症化すると角膜びらんや潰瘍・結膜の炎症などを起こすことがあります.

 

  • ドライアイの治療方法

ドライアイの治療法には以下の方法があります 

  1. 点眼薬:

   – ドライアイ症状が軽い場合には、潤いを持たせる点眼薬で緩和させることができます。

   – 最近では、正常に機能していない涙の層をターゲットとしたより効果的な治療もあります。日本で通常多く使われるものには0.1%ヒアレイン、ジクアスLX、2%レバミピド懸濁液等があります。 

  1. 涙点プラグ:

   – 点眼治療だけでは症状が改善しない場合には、涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙を目の中に溜める治療が考えられます。

   – プラグの大きさや材質など、患者さんに合った提案をします。固体プラグはうまく入れば長期間涙小点に保持されますが、直後に脱落などを見ることもあります。液体のコラーゲンプラグは注入後に体温の熱で半固体化するので挿入に続く違和感や注入直後の脱落が少なく使用し易いです。ドライアイの再発を訴えれば数か月後の再注入も可能です。

  1. 温罨法とIPL光線療法

 涙液の低下にマイボーム腺機能低下やマイボーム腺梗塞が関連している場合があります。

   –温罨法は42℃程度に温めたタオルなどを数分瞼に当てて眼瞼を温めたのち、瞼クレンジング(ティーツリークレンジング)などで涙小点開口部を洗い、そのあと洗顔するというものです。 加齢や炎症などによるマイボーム腺の機能低下に効果があります。

   – IPL光線療法は最近新たに提唱されている治療法であり、侵襲が少なく効果が高いことから注目されていますが、そのための特殊な機械が必要でどこでもできるわけではなく私費診療になるでしょう。IPL治療の流れは、初回検査からIPL光線療法を数回行うことで、ドライアイの症状を改善します。.

世界標準のドライアイ治療を受けるなら、専門の眼科医にご相談なさってください。

◎ ドライアイに悩む方へ参考ページ:

https://www.gankaikai.or.jp/health/52/index.html.

 https://www.gankaikai.or.jp/health/52/index.html

ドライアイの治療とは:

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