清澤のコメント:高血圧やアトピー…白内障手術で「思わぬリスク」がある持病 | という記事を見ました。私は既に白内障手術のメスは手放しましたが、手術目的で手術眼科医に患者さんを紹介する際にも必要な注意点が多数含まれています。なお、患者を紹介されて手術した医師は、白内障手術の施行後には患者を紹介元の眼科医に対して早期に眼鏡処方を含む術後加療と観察のために逆紹介をするのが普通です。
以下が元記事の要旨と私のコメントです。
- 白内障手術は安全かつ高精度な治療技術が確立されている。
- 高血圧や糖尿病、心疾患といった持病を抱える人では、白内障手術を行うにあたり内科主治医への確認が必要。(清澤注:高齢者では入院に伴う緊張で脳梗塞やせん妄を起こすこともあるでしょう)
- 糖尿病で治療を受けている人は、血糖コントロールなど内科主治医に確認をとって手術を行う。
- 過去に脳梗塞や心筋梗塞などの病歴のある人には、血栓溶解薬や抗凝固薬を服用している人がいる。それを手術前に一時的に中断することがあり内科主治医との交渉が必要。
- アトピー皮膚炎では、白内障手術後の感染症に注意が必要。網膜剥離も起き易い。
- 狭隅角眼では、検査時の散瞳薬にも注意が必要。
- 緑内障を併せ持つ人に対しては、新しい治療法が登場している。(清澤注:MIGSも選択肢とする術者に紹介するのが良いかもしれない)。
- (清澤注:多焦点眼内レンズや乱視矯正レンズ等の選択医療を選択肢とする手術眼科医であるかどうかも、紹介先を選ぶ際には考慮する。)
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