神経眼科

[No.1001] 神経眼科39巻No3が届きました。特集視神経の再生

清澤のコメント:今号の特集は視神経の再生です。ざっと読み返してみました。新薬の創薬にiPS細胞が実際に使われる時代になっってきたようです。

◎序論:敷島敬悟:2101年のシンポジウムをまとめた。

◎視神経再生関連因子・原田高幸:これまでの概念では一度変性した視神経軸索は再生せず、機能回復も不可能と考えられてきた。しかし、ある条件下においては視神経軸索の再生は可能で、それに関連する多くの因子も明らかとなりつつある。①軸索再生阻害因子は軸索の進展を抑制する。特に神経外傷後の組織においては神経回路の再生を阻むバリアとなる。ROCK阻害剤の動物硝子体内注射で軸索再生が促進できた。③軸索再生促進因子:④RGC網膜神経節細胞以外に注目した視神経再生研究:Muller細胞を神経細胞に分化させる考え。⑤機能面回復までは多くの課題がある。

◎Leber遺伝性視神経症とiP細胞・上田香織:LHONの発症の中心は網膜神経節細胞。遺伝子変異を基軸とし、何らかの外的要因が加わることで発症に至ると推測される。iPS細胞の多能性を利用し、ヒトiPS細胞から網膜神経節細胞を分化誘導することでヒト組織を得ることができ、実際の病態に近い細胞の行動を観察できる可能性が高まる。①LHONの概要と病態。②疾患iPS細胞と網膜神経節細胞。③疾患iPS細胞を用いたLHONのミトコンドリア解析、④まとめ:

◎iPS/ES細胞由来の網膜神経節細胞・東範行:iPS/ES細胞由来の長い軸索を持つ網膜神経節細胞を自己的に分化させることに成功した。ヒト細胞を用いて視神経の研究をインビトロで行うことが可能。遺伝性疾患では患者細胞からPS細胞を作成しRGCに分化させる。非遺伝子疾患ではiPS/ES細胞由来の網膜神経節細胞にストレスを加えてモデルとする。創薬:疾患の細胞モデルで最も期待できる成果は治療薬の開発。RGCの作成効率は90%以上であり、大量に並べて候補化合物のスクリーニングや効果判定などが比較できる。

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