小児の眼科疾患

[No.294] 「揺さぶられ症候群」か 転倒か 児相が保護し4カ月 「返して」両親と対立 

清澤のコメント;最近は、乳児揺さぶられ症候群ではなく、低い位置からの転落や転倒などで乳児に急性硬膜下血種が起きることが多いことが随分世の中に広まってきたと思います。然しまだこのような冤罪事件が続いていることに驚きます。乳児を親から引き離すことが乳児の精神発育に致命的に悪い影響を残すことに全国の児童相談所や厚労省担当者は早く気づくべきでしょう。このことの啓発に努力されている藤原一枝先生から記事の紹介を受けましたので、微力ながらこのブログにも転載をいたします。

毎日新聞2月2日水曜日千葉版です (本文末尾に追伸あり)

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八千代の男児 児相が保護し4カ月 「返して」両親と対立 「揺さぶられ症候群」か 転倒か

頭にけがをした八千代市内の生後9カ月の男児が、両親からの虐待を疑われ児童相談所に一時保護されている。けがの原因について、児相は厚生労働省の指針に基づき虐待を疑うべき「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」と判断した。一方、両親は「つかまり立ちからの転倒」と説明し、親側の依頼を受けた小児脳神経外科医も「転倒で乳児に起こるけが。虐待ではない」と診断。双方の主張が食い違ったまま、約4カ月、親元から離された状態となっている。けがをしたのは同市の会社員男性(35)と妻(29)の長男。両親によると、2021年9月29日夕、父親のいすのひじ掛けにつかまり立ちした状態からあおむけに転倒した。嘔吐などの症状があったため119番し、市内の大学病院に搬送された。病院の診察で硬膜下血腫、眼底出血などが確認された。厚労省の指針では、これらの症状を虐待によって起こるSBSの特徴と定義。病院は指針に基づき県中央児童相談所と県警に通報した。児相は10月5日、退院した男児を「家庭で身体的虐待を受けた恐れある」と一時保護した。その後、扒月末までに児相との面談が計3回組まれた。母親は「最初は育児のアドバイスかと思ったが、話をしているうちに自分たちが虐待を疑われていると気付いた。転倒した状況を説明しても真剣に聞いてくれなかった」と振り返る。児相からは「別の医師によるセカンドオピニオンでも事故の可能性は否定された」と告げられたという。一時保護は2カ月が原則だが、家裁の承認があれば延長できる。児相の心証悪化を恐れて1度目の延長には同意したが、1歳の誕生日の面会は直前に却下され、初めての独り歩きにも立ち会えなかった。母親は「愛着形成の時期に引き離された。健診や予防接種など成長の過程ともに喜びたかったのに、機会を奪われた」と悲しむこ 。 の間、両親は救急搬送時のCT(コンピューター断層撮影)画像やカルテを大学病院から取り寄せ、小児脳神経外科医に分析を依頼した。担当した東京都立墨東病院の藤原一枝医師は「この年齢の乳児が転倒して起こしやすい症状として以前から報告されている。虐待を示唆する所見は全くない」と話す。両親は「これ以上引き離されているのは耐えられない。一日も早く返してほしい」と話している。一連の対応について児相は「個人情報保護のため、個別の案件については一切答えられない」と話している。厚労省の指針では硬膜下血腫、眼底出血、脳浮腫の3症状があった場合にSBSによる虐待を疑うよう求めている。しかし近年、SBSによる虐待が疑われた刑事事件で無罪判決が相次いでいるほか、昨年学会発表された乳幼児の硬膜下血腫の事例分析でも、低い場所からの転倒・転落が6割を占め、虐待が疑われる例は約3割だった。【高野聡】

 

追伸:(藤原先生からの2月7日のメールです)藤原です。 千葉県で、虐待を疑われた赤ちゃんが4か月間一時保護に遭い、 この間一度も面会なしで、2月4日帰ってきました。 当日朝、乳児院でコブまで作って。 親は虐待の烙印を児相から押されましたが、私は単なる事故でのけがと診断しまし た。これから、千葉県庁に審査請求を出し、闘います。応援ください。 ************************** 藤原 一枝  130-0022 東京都墨田区江東橋4-29-14小峯ビル3階        藤原QOL研究所 TEL/FAX 03-5625-5151 e-mail dr-taaco@nifty.com

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