乳児の頭部外傷に詳しい藤原一枝先生からこの記事の紹介をいただきました。スーパーのカートを子供は乗り物として喜びますが、何処にも危険はあるという事でしょう。その危険性をあまり喧伝すると、せっかく便利でみんなが愛用している乳児を載せられるカートがスーパーマーケットから撤去されてしまうという事も恐れられます。
ーーー記事抄出ーーーー
注意!乳幼児カート転落:商業施設で目を離したすきに。骨折や頭部損傷の例も
スーパーなどで子供を載せて移動できるショッピングカートから乳幼児が転落、転倒し、けがをする事故が起きている。適切にベルトを着けていても、子供が抜け出して落ちてしまうケースも。ケガをする場所は頭部が多く、重症のリスクもあるため、使うときは子供から目を離さないなど十分注意したい。(今川綾音)
東京都内のスーパーで昨年夏、生後10か月の男児が乳幼児用のショッピングカート(ベビーカート)から転落した。使われていたのはベビーカー型で子供を前の席に後方にかごをのせる。--フードコートで注文のために席を離れた時。男児が身を乗り出して立ち上がった。バランスを崩して後頭部から転落。5日後、頭部の左側がぶよぶよしているのに気付き、脳外科で頭蓋骨骨折を発見。当時のCT画像を検討した小児脳神経外科医の藤原一枝さんは「骨折の程度が激しく、一歩間違えば硬膜外出血で手術になっていた」と指摘した。
藤原さんは「この時期の子供は成長が著しく、昨日までしなかった動きをすることもある。ショッピングカートはベルトをしていても子供が立ったり身を乗り出したりすることもあり、保護者の注意が必要」と呼びかける。「メーカー側もより安全性を高めるための検討が必要だ」
3歳以下の自己多く。:国民生活センターが2011年4月から16年10月に把握したスーパーなど店舗内での事故は295件。うち3分の1の108件がショッピングカートによる6歳以下の事故だった。転落68(63.9%)、転倒18件(16.7%)
近年は生後2か月から3歳の子供が乗れるベビーカートも普及。ケガをしたこの年齢も1歳が35件と最多。2歳31件、3歳19件。
けがの程度も擦過傷・挫傷・打撲傷が87件。骨折5件、頭蓋内損傷1件。ケガの部位は首より上の「頭」に集中している。腫れや出血など頭を打った症状が、数日たってからあらわれることもある。」
事故防止のための注意点
・座席以外には載せない
・対象年齢を確認する
・座席等のベルト等を着用
・カートで遊ばない
・子供から目を離さない
ーーーーーーーー
(頭初の写真はこの記事とは無関係です)
コメント