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[No.2220] 夜間頻尿;診断と最新治療から抜粋

日本医師会雑誌2023年12号が届きました。今回の特集は夜間頻尿;診断と最新治療です。夜間頻尿については診療ガイドラインが作られている。国際禁制学会(international continence society)では夜間頻尿を「夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという愁訴」と定義している。夜間頻尿診療ガイドライン第2版は2020年に発行された。目的は、夜間頻尿を有する患者を包括的に診療すること。改訂の主なポイントとして、診療アルゴリズムを一般医向けと泌尿科専門医向けに分けて作成している。

一般医向けの診療アルゴリズムでは、夜間頻尿のために QOL が損なわれ,治療を希望している成人男性および女性を対象とした一般医家向けのアルゴリズムを記載している。主に50歳以上の患者を想定しており、未成年者は対象外。夜間頻尿の原因は複雑であり、多尿、夜間多尿、膀胱蓄尿障害、睡眠障害が主な要因です。夜間頻尿の原因となる疾患・病態は多数ある。一般医が行う基本評価には、必ず行うべき評価(基本評価一般)として、症状と病歴の聴取、身体所見、尿検査があります。症例を選択して行う評価(選択評価一般)としては、質問票による症状・QOL 評価、排尿日誌、残尿測定、尿培養、尿細胞診、血清クレアチニン測定、腹部超音波検査、男性では血清前立腺特異抗原(PSA)測定などがある。問題がある症状・病歴・身体所見・検査所見がある場合には専門的診療を考慮し、各分野に応じた適切な医師に紹介する必要がある。治療により症状が改善しても、漫然と治療を継続することなく、定期的に評価を行い、薬剤の中止や減量を含めて治療の変更を行うことが重要。1

注:血清前立腺特異抗原(PSA):PSAとは、前立腺特異抗原(prostate specific antigen)の略称です。前立腺がんの腫瘍マーカーとして知られており、前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパク質で、精液の中に混じって、ゲル状の精液をさらさらにすることで精子の運動性を高める役割があると言われている123PSAは男性だけにある前立腺という生殖器官で産生される。PSAの異常は前立腺がんの可能性を示唆することがある。123.

 

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