清澤のコメント:今日も良い天気です。10時半に診療開始ですが、私は8時半ごろに出勤してメール対応やブログの整理などをしています。昨日から今日にかけての話題の数々。
ーーーーーーー
◎ アトピー性皮膚炎に伴う白内障:昨日はの古い知人の知り合いがアトピー性皮膚炎に白内障が出ているという事で相談を受けました。アトピー性皮膚炎ならば以前多くの患者さんを集めてみたことがあります。現在もう自分では白内障手術は行っておりませんが、アトピーは白内障術後に網膜剥離を起こしやすいので、網膜剥離を相当専門的に手術できる施設での白内障手術をお勧めしようと思います。
◎ シャルルボネ症候群:緑内障で両眼の視力が低下していたが、良いほうの目を打撲してさらに失明。その後、おかしな景色が見えるようになったという相談。
おそらくシャルルボネ(charles Bonnnet症候群)でしょう。受診を勧める。下の記事のオリバー・サックスの有名な英語の動画を一緒に診ていただき、合わせて字幕を読み上げてあげれば、安心していただけようか?と思う。風に翻るハンカチ、少女や犬など無害なものが患者の周りを駆け回る幻視。失明後、通常は2年以内に消えるものらしい。最近は緑内障や黄斑変性でも、両眼視力低下例の15%くらいに合併している稀ではないものとの話がある。視覚入力の欠損に伴って昔見えた記憶が海馬から呼び起こされて視覚領によみがえるらしい。私たちはその点を、脳のPET 研究で調べている。そのボランティア被験者を募集中。
◎ 網膜有髄神経線維:眼底写真で偶発的に見つかる刷毛で着色したような網膜の白い変化。0.3%くらいあるとのこと。ナイジェリアからの文献を基に復習。ナイジェリアとニジェールは別の国なのかどうか?:「元々、同じ名が指し示す地域を、イギリスとフランスが分割して植民地とし、それぞれが独立したため、英語名のナイジェリアと、仏語名のニジェールが別々の国としてあるのです。 国名と同様に、公用語もそれぞれ英語とフランス語です。」 『国名の由来は、国内を流れるニジェール川より」
◎デマル鈎:瞼を引き上げたり裏返すのに使う小道具。眼科従業員がデマルを出してと言われて即反応出来たら合格。動画を見ると、なんと1945年原爆被爆者の目の診察にも使われていた。1800年代のフランス人だから当時からあっても全くおかしくはないが。
◎ ドライアイに関する今日の私の関与した最新記事。昨晩の日刊ゲンダイ掲載;
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/278000
コメント