眼科外科医におけるプロスタグランジンアナログ点眼薬の局所塗布後の瞳孔間距離の短縮:症例報告

https://doi.org/10.1016/j.ajoc.2022.101480

概要

目的

この研究は、局所プロスタグランジ類似体(PGA)点眼薬の点眼後の瞳孔間距離(IPD)短縮の症例を報告します。

観察

患者は栃木市出身の36歳の眼硝子体網膜外科医であり、原発性開放隅角緑内障と眼圧を下げるために両側に点眼されたPGA点眼薬を持っていた。彼のIPDは、手術顕微鏡の設定に基づいて綿密に記録されていました。患者は、PGAドロップを使用する前に5年以上安定したIPDを持っていました。患者は、4年以来ラタノプロストの使用に関連するIPDの短縮に気づきました。IPDは、ビマトプロストへの一時的な切り替えによりさらに2回短縮されました。しかし、IPDは、数か月の間に投薬を中止すると、両方の時間を部分的に回復しました。

結論と重要性

目に見える美容上の変化を伴うIPDの変動は、局所PGA点眼薬の使用に関連して発生します。PGAドロップが両眼視に影響を与える可能性がありますが、これはおそらく対処されておらず、さらなる研究が必要です。

キーワード

序章

プロスタグランジン類似体(PGA)は、プロスタノイドプロスタグランジンF(FP)受容体を介して眼圧(IOP)を低下させます。それらは、緑内障患者の第一選択薬剤として一般的に使用されます。PGAによる治療の注目すべき長期的な副作用は、主に 上眼瞼溝深化(DUES)、眼窩脂肪萎縮、下眼瞼バッグの平坦化、下方強膜露出、 眼窩が窮屈になること、眼瞼皮膚弛緩 、および眼瞼下垂です。これらの副作用は、まとめてプロスタグランジン関連眼窩周囲障害(PAP)と呼ばれます。その中で、DUESは以前に一連の顔写真を通して評価されており、単に美容上の問題であると考えられています。ただし、これらの美容上の変化が瞳孔間距離(IPD)の変化につながる可能性があることを以前に報告しました7ここでは、PGA点眼薬による治療の結果としてのIPDの経時変化の事例を紹介します。