清澤のコメント:比較的少数のサンプル数ですが、全血のRNAシーケンス解析に基づくAQP4抗体陽性視神経炎とMOG抗体陽性視神経炎の免疫学的メカニズムの違いが論じられていて、AQP4-ON 患者では炎症性シグナル伝達が主に TLR2、TLR5、TLR8、TLR10 によって活性化され、MOG-ON 患者では主に TLR1、TLR2、TLR4、TLR5、TLR8 によって活性化されることが示されました。この結果から、MOG-ONでは、病原体関連分子パターン(PAMP)によって媒介される可能性が高いのに対し、AQP4-ON における炎症がダメージ関連分子パターン(DAMP)によって媒介される可能性が高いと結論しています。この論文の引用論文には、私も協力した日本からの視神経炎の集計の論文も含まれていました。
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全血のRNAシーケンス解析に基づくAQP4抗体陽性視神経炎とMOG抗体陽性視神経炎の免疫学的メカニズムの違い
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