視力低下

[No.22] 「ハバナ症候群」は新兵器がもたらす症状なのか? 米外交官らが訴え:日刊ゲンダイヘルスケア、清澤記事採録

「ハバナ症候群」は新兵器がもたらす症状なのか? 米外交官らが訴え:日刊ゲンダイヘルスケア、清澤記事採録
• 公開日:2021年10月22日
更新日:2021年10月22日

本当なのか?(C)ロイター
本当にそんな兵器があるのか。ニュースを聞いてそう思った人も多いのではないか? 世界各地の米国の外交官や中央情報局(CIA)職員らが原因不明の健康被害を訴えていることが報告され、電磁波を使った新兵器のターゲットにされたのではないか、との疑いがごく最近も指摘されている。被害者は過去5年で200人に及び、バイデン政権が本格的な調査を始めたという。「自由が丘 清澤眼科」(東京・目黒区=11月1日開院予定)の清澤源弘院長に聞いた。

◇  ◇  ◇

健康被害が「ハバナ症候群」と呼ばれるのは、2016年、キューバの首都ハバナに駐在していたCIA職員らが初めて訴えたから。その後カナダ大使館、在中国の米領事館職員の間でも発生。「ハバナ症候群」が確認された地域は全世界に広がっており、首都ワシントンのホワイトハウス周辺や、国防総省があるバージニア州アーリントン、キューバに近いフロリダ州など米国内での被害例も報じられているという。
被害者は異なった方向から聞こえてくる奇妙なこすれる音などの現象、幾人かは大きな耳鳴りや震えなどの感覚を経験したと証言している。こうした現象の持続時間は20秒から30分の範囲で、外交官たちが自宅やホテルの部屋にいる間、常に起こったという。

すでに米政府の外交活動に支障を来す事態も起きている。

たとえば、8月のハリス副大統領の東南アジア歴訪中、シンガポールからベトナムへの出発が3時間以上遅れた。原因は直前にハノイ駐在の米外交官がハバナ症候群の症状を訴えたからで、副大統領が予定通り訪問するかどうか検討していたからだという。9月のCIA長官のインド訪問では、随行員のひとりが類似の症状を訴えたこともわかっている。

このことについて、音響、あるいは電磁波兵器による意図的な攻撃を疑い、ロシアの関与を推測する見方があるが、決定的な証拠は見つかっていない。
しかし、事態を重く見た米国与野党の上院議員11人が今月13日に「安全保障に対する重大な脅威」として国務長官に書簡を送り、被害者支援や原因特定への取り組みを強化するよう訴えた。バイデン大統領の指示によりCIAは、国際テロ組織対策のベテラン職員を調査チームのトップに任命したという。

■眼球運動にも異常

では、「ハバナ症候群」は医学的には、どのように分析されているのか?

「3年前の米医学会雑誌の神経眼科に関連する部分を読むと、患者の眼球運動並びに神経学的症状は、脳振とうに非常に似ていることが報告されています」

米ペンシルベニア大学の脳損傷および修復センターによって集められた専門家チームは、米国務省から紹介された21人の外交官(平均年齢43歳)を検査。頭を打ったわけではないのに脳振とうに似た症状を示したことに驚いたという。21人中18人は症状が始まったときに非常に大きな音が持続して聞こえたと言い、そしてほとんどの患者は音が振動する感覚があったと答えた。そして、暴露後平均203日(範囲3~331日)で視覚障害が始まったという。
「報告した学者は、患者は認知障害に加えて脳振とうで見られるのと同じような眼球運動および視覚の問題を示したと話しています。たとえば、21人中11人で輻輳不全(近くを見るのに寄り目ができない状態)や異常な滑動性追跡眼球運動が見られ、10人で衝動性眼球運動障害が認められました。13人は光線過敏症を訴え、文字が読みにくい(12人)、眼精疲労(11人)などの症状があったそうです。読書時の頭痛および吐き気もありました」

患者の大多数は症状を治めるために、動眼神経評価専門家を含む複数のリハビリテーション専門家を必要としたという。

「一般的な脳振とうの患者は時間の経過と共に症状が弱まりますが、ハバナ症候群患者は、リハビリが開始されるまで数カ月間、障害が続いたといいます。原因はわかっておらず、脳の画像での研究が進められています」

持続する脳振とうを人為的に引き起こし、場合によっては脳を壊す隠された兵器があるとしたら由々しき問題だ。

奇妙な症状でもあり、都市伝説的な響きも持つ話ではあるが、査読を経た医学の専門雑誌でも取り上げられている事件である。今後の解明に注目したい。

追記:同様の記事が神王TVの動画でも取り上げられた。

更に続報です;1月15日

米外交官4人、欧州で「ハヴァナ症候群」に=米報道

1/14(金) 14:18配信

BBC News

米外交官4人、欧州で「ハヴァナ症候群」に=米報道

(c) BBC News

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