小児の眼科疾患

[No.611] ネオスチグミン点眼の作用は?

清澤のコメント:ネオスチグミンを含有する市販の点眼薬について聞かれました。ネオスチグミンにはアセチルコリン分解酵素の阻害作用があり、瞳孔の縮瞳や、近視化が予想されます。以前は夜間にミドリンMをつけ、朝にミオピンを使うという使い方をしばしば見かけましたが、最近はあまり聞かない気がします。」

 概説 目の疲れをとる目薬です。
 作用 疲れた目の調節機能を改善します。読書やデスクワーク、パソコンなど近業作業のあとの目の疲れに用いることがあります。
 注意

【注意する人】
閉塞隅角緑内障ある人、狭隅角や前房が浅いなど眼圧上昇のリスクのある人は慎重に用います。


【使用にあたり】

  • 症状により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。
  • 1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1分間そのまま目を閉じていてください。
  • 特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。
  • 点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう(薬液汚染防止のため)。
  • 点眼液が目の回りに付いたり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(かぶれることがあります)。
  • 他の点眼薬と併用しているときは、点眼間隔を5分以上あけてください。

【食生活】
長時間の近業作業は目に負担がかかります。目を休息させることが何より大切です。
 効能 調節機能の改善。
 用法 通常、1回2~3滴を1日4回点眼する。なお、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
 副作用 副作用はほとんどありません。かえって、充血や痛みがひどくなるときは、早めに受診してください。

  • 過敏症状(まぶたの腫れ、充血、かゆみ)
  • 一過性の眼圧上昇
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