昨日、東京女子医大眼科が行う眼科講演会HOTを聞いてきました。丸子一朗先生がHOT情報というお話をされました。その聞き取りメモです。
◎ VEGF阻害薬の硝子体内注射における抗菌薬点眼の使用。日本網膜硝子体学会では、硝子体注射前後で抗菌薬の点眼は行わないことを推奨するという事d、以下のページに記載があると説明されました。:
- 抗菌薬点眼の問題点: 抗菌薬点眼は耐性菌の増加につながり、感染性眼内炎の予防においてエビデンスが乏しい。
- 国内外のガイドライン: 海外のガイドラインでは抗菌薬点眼の常用には十分なエビデンスがなく、日本でも抗菌薬点眼の適応や投与期間に関するコンセンサスが得られていない。
- 抗菌薬点眼の代替: 注射前の適切な消毒と推奨される手順の遵守が重要であり、通常の患者には抗菌薬点眼が不要とされる。
- 学会の推奨: 日本網膜硝子体学会は、感染症リスクが高くない患者には抗菌薬点眼を使用しないことを推奨している。
これらのポイントは、VEGF阻害薬の硝子体内注射の安全性を高めるための指針となります。抗菌薬点眼の使用を控えることで、耐性菌の問題を減少させ、より効果的な感染予防策を取ることが推奨されています。
◎ アイリーアはAMDとDMEに用いられますがその4倍量のバイアルが発売されたそうです。国民医療費にも患者にも朗報であると。眼科医療費の3分の一が薬剤費で、さらにその3分の一が抗VEGF薬だとのこと。その点でバイオシミラー(ラ二ミズズマブ)の使用が勧められるそうです。
◎ 新しいAMD治療のガイドラインガイドラインが発表されるそうです。滲出型加齢黄斑変性症が血管新生AMDと変わる方向で準備が進んでいるというような話でした。
◎これからの治験 ①パキコロイド疾患に対して第3層医師主導でPDTを使えるようにする置換が京都大などで始まった。京都大、千葉大、女子医大、および関西医大が行う。②CRAOに対するカルパイン阻害薬SJP-0008の治験が行われるが、条件は発症48時間以内。患者さんが居たら女子医大に連絡いただきたいとのことでした。治験の説明:
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