おはようございます。本日は2月7日火曜日。当医院では火曜はボトックス施術日であり、その患者さん方だけで対応が忙しくなります。緑内障を合併している患者さんも多く、また眼瞼痙攣の患者さんはボトックスを打つ時だけ数か月ごとに来院する方々も多いので、OCTや視野なども交えた診療になり、院内はあわただしくなります。以前、神経眼科学会の演題で「眼瞼痙攣の患者さんには果たして緑内障が多いのか」を数えてもらって見たことがありましたが、有意な増加は見られませんでした。
◎ 昨日、市内の眼科の先生から斜視の片眼を隠す3Mのスコッチテープを使ったオクルーダについての質問をいただきました。患者の複視を防ぎ、外見も悪くない状態にするためには、この方法を用いることができます。
3M社が市販している文具の「スコッチメンデングテープ」をメガネの裏面に貼っていただくと、そちらの視力を抑えることができます。特に難しいノーハウはありません。市販のものでは、Bangerter オクルージョン フォイルというものがネットには出ています。「バンガーター オクルージョン フォイルは半透明のプラスチック フィルターで、眼鏡レンズの裏側に水だけで貼り付けられます。それらは光の透過を遮断し、段階的に視力を低下させます。ホイルは、ほとんどのフレーム サイズと形状に合わせてカットでき、水だけで既存のレンズに接着できます。」と記載されています
さて、昨日はマイナンバーカードのカードリーダーの設置と設定をして頂きました。工事と説明で約一時間半を要しましたが、説明は事務員さんに聞いてもらいましたので、私はその使い方を知りません。
先週来、このブログの更新がやや手薄になっておりますが、それには理由があります。「神経眼科・臨床のために 第4版」のゲラ刷りが完成して、名ばかり共著の私のところにも校閲稿が回されてきているのです。今回の改定は、前回の分担制とは違って、筆頭著者の江本博文博士がほぼ一人で完成してくれました。最近の成書では、一人の著者のまとめた、著者の思いが込められた物は少ないです。
(図は左がゲラ、上が旧版、手前がメモです。てんやわんやです。)この10年で神経眼科の世界にも多くの変化が見られました。視神経炎における新しい概念の導入もその一つです。昔、視神経炎は「多発硬化症MSの前駆症状と考えられ、ステロイドを使うならばだらだらと使わないでステロイドパルスを行うと多発硬化症への進展が少ない」とされていました。現在ではアクアポリン4抗体陽性の視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)とMOG抗体陽性視神経炎の概念が確立されました。ステロイド投与だけでなく、血漿交換や(高価ですが)生物学製剤の使用もなされるようになりました。今回の改定では、文献も歴史的なもの以外は2018年以降のものに大幅に入れ替えられました。最初の著者であった藤野貞先生は、なるべく日本語の引用文献を使うとされていましたが、今回は英文でネットで見られるものが増やされました。昔と違って、今は文献を(図書館経由でなく)ネットで見られることが重要です。文献は英文であっても、テキストの形であればGoogle翻訳で瞬時に要点の確認ができるようになりました。あと約半分の原稿に大急ぎで目を通し、私担当の第4版への序の完成を急ぎます。江本先生によると、4月の日本眼科学会までの出版完了を目指すという事です。
◎ ソ連崩壊の状況を説明したNHKの古い番組です。ソ連のゴルバチェフのスタッフが連邦加盟国の権限を強める改革案に反対してクーデターを起こした。これを凌駕したのがロシア共和国大統領のエリツィンだった。ウクライナやベラルーシに合ったものも含めて、核兵器はすべてがロシアのみの管理に移された。そのエリツィンの後を継いだのが今のプーチンです。1991年の失敗したクーデター派が目指したものと今のプーチンが目指すものが重なります。
◎ 地獄の破門状という古い映画を見てきました。映画にも水銀中毒が出てくるあたりに、水俣病が見つかったこの映画が作られた1969年当時の時代の影が見受けられました。アイキャッチ画像は映画館近くでみた画廊の前のオブジェです。
◎ 緑内障診断における拡散テンソルイメージング技術の応用という総説の紹介です。2013年に私たちの書いた論文もその足跡が残っています。
◎ 少し前に出された上と似た総説です。
◎ SDGsが通じるのは日本だけだそうです。
◎ つまらない迷惑行為はすべきではない。悪意のある迷惑行為で及ぼした他人への加害は、自己破産さえも許されない可能性がある。
◎ 今日も頑張ろう
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