日東メディックの方が昨年の第75回臨床眼科学会の共催セミナー「全て教えます前視野緑内障」というパンフレットを持ってきて説明してくださいました。その概要を採録してみます。
◎眼圧をどうしていますか?講演当時は大阪大学、現在愛知科大学緑内障センター三木篤也先生。眼圧の変動と生体力学について論じ、
・緑内障と中心角膜厚:〇各膜厚による眼圧測定誤差、角膜厚と緑内障発症リスク、〇緑内障と角膜生体力学;・厚みより物理学的性質が重要。
生体力学特性は眼圧測定値により大きな影響を及ぼす。・ヒステリシスが低いと視野進行、OCT進行が速いと話した。
清澤の注あるいは疑問:弾性ヒステリシス elastic hysteresis
◎隅角をどうしていますか?浦添さかい眼科、酒井寛。
〇遠視眼では必ずPACGを念頭に。PACGではNFLDがびまん性に存在する。視神経乳頭の観察だけでは見逃す。
◎内藤知子 グレース眼科クリニック
〇若い患者さんをどうしていますか?:具体的な対策としてできるだけOCTとか視野の結果をカラープリントして医師が書き込みそれを患者さんに渡す。通院と検査の目安表を渡す。PPGは正常眼圧緑内障に約7年で70%弱が進行する。眼圧下降は有用だが慎重であるべき。PPGの治療はするなら点眼治療(具体名は上げてないがレスキュラ―?)。
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