清澤のコメント:原発性開放隅角緑内障(正常眼圧緑内障を含む)と言えば、著者はだれでもほとんどの記事が述べることは似たり寄ったりになってしまいます。先ずは、9月6日の日刊ゲンダイの私の記事。
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「緑内障でも失明しない」といえる理由 10年で検査・治療に大きな進歩
第1回 大きく変わった「緑内障の新常識」を専門家に聞く
梅方久仁子=ライター ⇒リンク:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/22/083100035/090500001/
40歳以上の日本人の20人に1人がかかる「緑内障」は、日本人の失明原因の1位を占める怖い病気。しかし、早い段階で見つけて適切に治療を続ければ、一生を終えるまでに失明することはまずない。この10年で緑内障の検査も治療も大きく進歩している。緑内障に詳しい二本松眼科病院副院長で眼科専門医の平松類氏は、「正しく怖がるためにも、緑内障の最新の常識を知ってほしい」と話す。今回は、そもそも緑内障はどのような病気か、どのような検査で見つけるのか、について平松氏に解説していただこう。
「緑内障になってもほとんど失明しない」といえる理由
「緑内障」は、日本人の中途失明原因の1位だ。40歳以上の日本人の20人に1人がかかる(*1)。もちろん、怖い病気には違いないのだが、緑内障に詳しい二本松眼科病院副院長で眼科専門医の平松類氏は、「確かに失明原因の1位ですが、適切な治療をすれば、ほとんどの人が失明しません。緑内障になったら失明の恐怖に怯えて暮らさないといけないわけではないのです」と話す。
緑内障は、現時点では完治する病気ではない。そのため、治療は一生続く。だからこそ、緑内障という病気について正しい知識を持っておくことが大切だ。「この10年で緑内障の検査も治療も大きく進歩しました。例えば、治療は眼圧(*2)を下げる目薬が中心となりますが、その目薬の種類が大きく増え、自分に合ったものを選ぶことができるようになりました」(平松氏)
平松氏は、自身の両親が緑内障になったことなどをきっかけに、緑内障についての最新情報を広く伝える必要性を感じ、書籍『自分でできる! 人生が変わる緑内障の新常識』(ライフサイエンス出版)を出版した。
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言い訳:私は神経眼科が専門分野で、緑内障が専門というわけではありません。しかし、私も以前から緑内障についても考えることは好きで、今年に至るまで緑内障関連の原著論文がいくつかあります。
1: Suzuki Y, Kiyosawa M. Cardiac Hypertrophy May Be a Risk Factor for the Development and Severity of Glaucoma. Biomedicines. 2022 Mar 15;10(3):677. doi: 10.3390/biomedicines10030677. PMID: 35327479; PMCID: PMC8945816.
2: Suzuki Y, Kiyosawa M. Visual Acuity in Glaucomatous Eyes Correlates Better with Visual Field Parameters than with OCT Parameters. Curr Eye Res. 2021 Nov;46(11):1717-1723. doi: 10.1080/02713683.2021.1924384. Epub 2021 May 12.
PMID: 33910431.
3: Murai H, Suzuki Y, Kiyosawa M, Tokumaru AM, Ishiwata K, Ishii K. Cerebral glucose metabolism in the striate cortex positively correlates with fractional anisotropy values of the optic radiation in patients with glaucoma. Clin Exp
Ophthalmol. 2015 Nov;43(8):711-9. doi: 10.1111/ceo.12543. Epub 2015 Jun 30. PMID: 25904022.
4: Momose K, Kiyosawa M. Nonlinear characteristics of visual evoked potential in glaucoma patients and their correlation with the visual responses on magnocellular and parvocellular pathways. Conf Proc IEEE Eng Med Biol Soc.
2006;2006:4568-71. doi: 10.1109/IEMBS.2006.260555. PMID: 17945845.
5: Murai H, Suzuki Y, Kiyosawa M, Tokumaru AM, Ishii K, Mochizuki M. Positive correlation between the degree of visual field defect and optic radiation damage in glaucoma patients. Jpn J Ophthalmol. 2013 May;57(3):257-62. doi:
10.1007/s10384-013-0233-0. Epub 2013 Feb 16. PMID: 23417328.
6: Jy-Haw Yu J, Kiyosawa M, Nemoto N, Momose K, Mori H, Mochizuki M. Correlation between frequency doubling technology perimetry and temporal frequency characteristics in early glaucoma. Doc Ophthalmol. 2003 Sep;107(2):93-9. doi: 10.1023/a:1026270726285. PMID: 14661898.
7: Yamaguchi K, Kiyosawa M, Ito M, Tamai M. Cerebral metabolism in chronic ocular ischemia. Ophthalmologica. 1987;195(3):156-60. doi: 10.1159/000309805. PMID: 3501093.
8: Momose K, Kiyosawa M, Nemoto N, Mori H, Mochizuki M, Yu JJ. PRBS-determined temporal frequency characteristics of VEP in glaucoma. Doc Ophthalmol. 2004 Jan;108(1):41-6. doi: 10.1023/b:doop.0000018386.82692.09. PMID: 15104165.
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