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[No.1137] サッカーW杯で注意したい「目の疲れ」 スマホ視聴は負担大

清澤のコメント:サッカーのワールドカップが始まります。それを視聴するときの注意点をまとめてみました。大画面のテレビ受像機に比べ、パソコンやスマホだと目への負荷が大きいだろうとしてまとめてみました。下の記事は(⇒リンク)日刊ゲンダイヘルスケアから採録。ヤフーニュースにも転載される予定です。

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疲れ目、ドライアイに注意が必要

疲れ目、ドライアイに注意が必要

 いよいよサッカーW杯が11月20日~12月18日(現地時間)にカタールの5都市8会場で開催される。グループリーグ、決勝トーナメントの全64試合をABEMAが無料放送するほか、NHKが21試合、テレビ朝日系などが10試合放送する予定だという。多くの人が日本代表の応援のため画面にかじりつくことは必至だが、今回のW杯にはこれまで以上に疲れ目、ドライアイに注意が必要だという。眼科専門医で「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。

「今回のW杯の視聴がこれまでと異なるのは、テレビでなくスマホやパソコンで試合を楽しむ人が増えるだろうという点です。テレビ視聴は凝視するというよりも眺めるという色合いが強い。しかし、スマホやパソコンは違います。テレビより近い距離で凝視することになります。それは目に対する一段と大きな負担につながる可能性があります」

 つまり、パソコンで仕事をしている人は、W杯期間中は自宅などで2時間近くパソコン残業するのと同じだけ目に負荷をかける。むしろ、それ以上かもしれない。いまのスマホやパソコンは高速大容量の情報を流せる。テレビとは異なるさまざまなコンテンツを同時に送ることができて、チャット機能を使い、仲間同士のやりとりを楽しみながら視聴する人も増えるはずだ。

② 「それだけ、画面に没入するということです。しかし、スマホやパソコンを凝視すると、目のまばたきの回数が通常の1分18回から2分の1以下に減り、本来なら涙で守るべき角膜が乾くことが知られています。凝視するということは交感神経が優位になっている状態で、涙そのものの分泌が少なくなる可能性もあります。しかも、W杯が行われる時期は暖房が入っていて、そもそも目が乾きやすい状態です。空中に漂うゴミなどで角膜が傷つきやすく、思わぬ目の病気になってしまう可能性もあります」

 だったら目薬で潤いを補充すればいいのではないか、と考えがちだが、目薬の多用はむしろ、涙の乾燥を防ぐ油の層を破壊するなど、涙の質を悪くすることにもなりかねない。

「長時間、スマホやパソコンを凝視する人の中には、黒目の位置がずれる眼位異常が起きて急性内斜視になる人がいます。急に右目か左目のどちらかが内側に向いている状態です。通常、近くのものを見るときには近見反応と言い、視線を内側に向けつつピントを合わせます。逆に遠くを見るときは、内側に寄せる筋肉が緩みます。急性内斜視はこれがうまくできない状態で、遠くを見るとモノが二重に見えたりします。この状態が長く続くと、日常生活で遠近のピントが合わなくなるスマホ老眼になる場合もあります」

■加湿器を使い意識的にまばたきする

 では、スマホやパソコンでのW杯視聴はどういう点に気をつけたらいいのか?

「ドライアイ対策として加湿器を使い、適度な湿気の中で視聴すること、顔や目に温風が当たるのを避けることが大切です。時折、画面から視線を移して、意識的にまばたきをすることも重要です。疲れ目を感じたら、まぶたを温かいタオルなどで覆い、血流を良くすることで目の周りの神経をリラックスさせるのもいいでしょう」

 欧米ではテレビの連続視聴には「20-20-20ルール」が勧められている。これは、20分ごとに20秒の休息を取って、少なくとも20フィート(約6メートル)離れた距離の物体を見ることをいう。スマホ内斜視防止には、10分に1度程度は天井を見るなどして視線を変えることで、眼球の周りの筋肉をリラックスさせることもいいかもしれない。

④  普段、メガネをかけている人は遠近用のメガネ、あるいはパソコン作業用のメガネをかけて視聴すること。そうでないと近距離を見るために眼球の中の毛様体筋が疲労してしまう。もし、メガネは1本しか持っていないという人は、これを機会にパソコン用メガネを購入するのもいいだろう。

 W杯はテレビで見る、という人で気をつけたいのは、目を細めたり、頭痛を感じた場合。本人が気づいてないだけで近視、乱視や老視が進んでいる可能性がある。

「テレビを長時間見たからといって、目や視力に物理的な変化はありません。これは米国の眼科医グループが以前から発表しています。目が疲れたとしても、たいていは一晩しっかり寝れば治ります。しかし、そうでなくいつまでも目の痛みが残ったり、目の疲れが残っていたら、目に問題がある場合があります。眼科専門医に診てもらったほうがいいでしょう」

 また、運転するときにメガネをかける人は、長時間テレビを見る際はメガネをかけたほうが楽になる。

 目の健康も考えながら、4年に1度のサッカーの祭典を楽しもうではないか。

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